
趣味で株式投資をしているtorkeyです。
今回は【2025年版!日本株セクターローテーションは今どの局面か?】について解説していきます。
セクターローテーション投資とは、景気と金利の動きに合わせて有利な業種(セクター)に投資対象を切り替えていく投資戦略のことです。
景気局面に合わせて、有利になるセクターが変わるので一緒にチェックしていきましょう!
日本株のセクターローテーションを知ることは、今日本の株式市場が好調な相場なのか、危険な相場なのかを判断するのにとても役立ちます。
この記事があなたの株式投資の一助になることを願っています。
【今はここ!2025年11月の日本株セクターローテーション】

2025年11月現在の日本株市場は、「好況期のど真ん中」にあると考えています。
10月21日に高市早苗氏が総理大臣に就任して以降、株価は連日で最高値を更新。
さらに10月27日には、日経平均株価がついに初の5万円台を突破しました。
高市政権の掲げる「責任ある積極財政」や、「各首脳のトップとの堂々とした外交姿勢」などが、国内外から高く評価されているようです。
その結果、日本経済への期待感が一気に高まり、市場全体が明るいムードに包まれています。

株価は常に未来を映す鏡です。
日経平均の上昇は、まさに「これからの日本」への期待のあらわれだと言えるでしょう。
【セクターローテーションを読み解くための参考指標】
私の参考にしている指標を、相場サイクルをベースに「株価」「景気」「金利」に分けて紹介していきます。
ベース|相場サイクル
株価|日経平均株価指数・PER・EPS
景気|日銀短観・完全失業率
金利|金利政策・消費者物価指数(コアCPI)
【相場サイクル|好況期の条件】

相場サイクルの表で相場全体と経済状況を見ていきましょう。
2025年11月現在では、私は「好況期のど真ん中」の局面であると考えています。
相場サイクルから好況期の条件をみてみると「株価の上昇」「PERの横ばい」「EPSの上昇」「失業率は低下」「低金利の継続」があげられます。
【株価の上昇】→達成
日経平均株価は連日最高値更新
【PERの横ばい】→達成
日経平均PERは横ばいで推移
【EPSの上昇】→達成
日経平均EPSは上昇トレンドを形成
【失業率は低下】→達成
完全失業率は横ばいで推移
【低金利の継続】→達成
政策金利は0.5%でしばらく足踏み状態
2025年11月現在、日本経済は好況期の条件を満たしており、「好況期のど真ん中」と考えられます。
今後は、好況期による株高を楽しみながらも、次の景気後退期の兆候が現れていないかを随時チェックしていくことが重要です。

こうした勢いのある局面だからこそ、著名投資家のバフェットのように「皆が貪欲になっている時こそ慎重に」を、心の片隅に置いておきましょう。
【株価|日経平均は初の5万円突破】

日経平均株価は10月27日、ついに史上初となる5万円の大台を突破しました。
その後も勢いは止まらず、連日で最高値を更新しています。
日本株は1989年に3万8,915円の最高値をつけて以降、およそ30年にわたり長い停滞期が続きました。
しかし、10月21日に高市早苗氏が総理大臣に就任してから、流れは一変しました。
積極的な財政政策を柱とした「経済成長重視」の姿勢が、投資家の期待を一気に高めたのです。
日本経済の再成長への期待感は、国内のみならず海外の投資家にも波及しています。
主要国の首脳からも注目を集めており、いまや日本の株式市場は世界で最もホットなマーケットの一つとなっています。
【株価|日経平均PERは横ばい】

PER(株価収益率)とは、株価が企業の利益に対して割安か割高かを判断するための基本的な指標です。
一般的に日経平均株価のPERは15倍前後が「適正水準」とされます。
1989年のバブル期には、東証一部のPERが約70倍まで上昇し、実体経済とかけ離れた「過熱状態」となりました。
しかし現在のPERは14~16倍程度の範囲で推移しており、比較的落ち着いた水準にあります。
10月28日時点では、株価の急騰を受けてPERは一時19倍前後まで上昇しましたが、依然としてバブル期ほどの割高感は見られません。
今後、多少の調整局面は想定されるものの、企業業績の底堅さを背景に、健全な成長サイクルが続くことが期待されます。
【株価|日経平均EPS上昇トレンド】

EPS(1株当たり利益)は、企業がどれだけ効率的に利益を上げているかを示す指標で、企業の「収益性」と「成長性」を判断するうえで重要なものです。
現在、日経平均のEPSは右肩上がりの上昇トレンドを描いており、企業の稼ぐ力が着実に高まっていることを示しています。
国内上場企業の2025年3月期の純利益は、4年連続で過去最高を更新し、全36業種のうち約7割にあたる26業種で損益が改善しています。
さらに、高市早苗内閣のもとで進められる積極的な財政政策や成長戦略への期待もあり、今後も企業利益の拡大が続くと予測されています。
堅調なEPSの上昇は、株価上昇を下支えする大きな要因となっており、日本経済全体の好循環が今後も続くことが期待されます。
【景気|日銀短観の業況判断指数(DI)は好調】

日銀短観とは、日本銀行が年4回(3月・6月・9月・12月)に全国の企業へ実施する景況感調査で、企業経営者へのアンケート結果をもとに景気の現状と先行きを分析する指標です。
対象は製造業・非製造業の大手から中小企業まで約1万社に及び、その信頼性と市場への影響力は極めて高いものとなっています。
この調査で示される「業況判断指数(DI)」は、プラスであれば景気拡大、マイナスであれば景気後退を意味します。
2025年9月の結果では、DIが二期連続で改善し、企業の景況感が回復基調にあることが示されました。
一方で、関税の影響によるコスト上昇や価格転嫁の本格化に対する警戒感も残り、12月の先行き見通しではやや慎重な姿勢がうかがえます。
それでも、全体として日本経済は緩やかな回復基調を維持しているといえるでしょう。
【景気|完全失業率は横ばい】

完全失業率とは、総務省が毎月発表している重要な雇用統計で、労働力人口(15歳以上で働く意思のある人)のうち、職を持たず求職活動を行っている人の割合を示す指標です。
一般的に、2.0〜2.5%台であれば「完全雇用」に近い状態とされ、総務省も2.2%を目安に「失業者がほぼゼロに近い水準」と見ています。
2025年9月時点の完全失業率は2.6%と、過去3年間の平均とほぼ同水準で推移しており、雇用情勢は安定的です。
物価上昇や景気変動の影響を受けながらも、企業の人手不足感は根強く、雇用の下支え要因となっています。
全体として、日本は依然として「低失業・安定雇用」の状態を維持しており、景気の基礎体力は強いといえるでしょう。
【金利|金融引き締めモードだが足踏み】

日本銀行は現在、金融引き締めの方向性を維持しつつも、景気を過度に冷やさないよう慎重な舵取りを続けています。
政策金利は「景気を刺激も抑制もしない中立金利」に近づきつつあり、無理のないペースでの正常化が求められています。
2025年10月30日の金融政策決定会合では、政策金利を0.5%程度に据え置くことを決定しました。
これは、2025年1月に0.5%へ引き上げて以降、6会合連続での据え置きとなります。
日本銀行としては、景気の腰折れを避けながらも、行き過ぎた円安や物価高を抑えるという難しいバランスが課題です。
低金利が続く間は株式市場にとって追い風ですが、今後、金利引き上げ局面に入る際には慎重な対応が求められるでしょう。
【金利|消費者物価指数(コアCPI)は沈静化】

消費者物価指数(CPI)は、総務省が毎月発表している物価の変動を示す統計指標で、私たちが日常的に購入するモノやサービスの値動きを測ることで、インフレの度合いを把握します。
主要先進国では、物価上昇率(インフレ率)の理想値を2%前後とするのが一般的です。
CPIには、すべての品目を含む「総合指数」と、生鮮食品のように価格変動が大きい項目を除いた「生鮮食品を除く総合指数(コアCPI)」の2種類があります。
経済の動きを示す「体温計」とも呼ばれ、金融政策の判断材料として非常に重要です。
2025年9月のコアCPIは前年比2.9%と、前月から0.2ポイント上昇したものの、ここ1年は安定的に推移しています。
今後、関税などの影響で物価が再び上昇すれば、日本銀行による政策金利の引き上げも視野に入ります。
CPIの動向は、今後の株価にも大きな影響を与えるため注視が必要です。
【日本株セクターローテーション×私調べの考察】

ここからは私調べの考察です。
私の見立てでは、多少の調整はありつつも、しばらくは日本株にとって良好な環境が続くと考えています。
高市政権の発足により、積極的な財政政策が打ち出され、維新との連立によって国民に寄り添った政策実現への期待も高まっています。
支持率が高く安定した政権運営が続けば、長期的な構造改革を進める基盤が整い、日本が本格的な成長路線へと動き出す可能性があります。
さらに、国際社会からの評価も良好で、日本への信頼と期待の高まりが、今後の経済成長と株価上昇を後押しする起爆剤になると考えています。

私調べの考察なので、セクターローテーションを見るときの参考程度にして頂ければ幸いです。
【心の片隅に置いておいて!】

「今の株高や好況ができるだけ長く続いてほしい…」
誰もがそう願うものですが、経済には必ず波があり、いずれ景気後退期はやってきます。
だからこそ、その「兆候」を見逃さないことが大切です。
相場サイクルを意識しておくと、景気後退期には「株価の下落」「政策金利の上昇」「PERの低下」といった動きが現れやすいことが分かります。(直近の日経平均のPERを確認するなら投資の森がおススメです。)
これらは市場の転換点を示す重要なサインです。
また、セクターローテーションを理解しておけば、相場全体の流れ=大局観をつかむことができます。
そうすれば、相場が危ういと感じたときに素早く対応し、資産を守る行動を取ることができるでしょう。
【セクターローテーション投資を活用したポートフォリオの作り方】

セクターローテーションを活用することで、積極的にキャピタルゲイン(売買益)を狙っていくポートフォリオや安定的にインカムゲイン(配当金)を狙っていくポートフォリオを作れるようになります。
みなさんご存じの有名な投資家である「ピーターリンチ氏」と「バフェット太郎氏」の投資方法を参考に「攻めの分散投資法」と「守りの分散投資法」を紹介させてください!
これからポートフォリオを作ろうとしている方、ポートフォリオを見直す方の参考になれば幸いです。
【まとめ】

セクターローテーションについて「株価」「景気」「金利」から解説してきました。
セクターローテーション投資は、地合いが良いところで投資をするための一つの投資手法です。
今有利なセクターと今後有利になるセクターの予測ができれば、今よりきっと株式投資が楽しくなります。

セクターローテーションを活用して、株式投資をもっと楽しんでいきましょう!

