【外国人投資家の好む日本株セクターは?】日本の株価は海外投資家の動向しだい

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ついに日本株式市場にビックウェーブが到来しました!

日経平均株価は33年ぶりに高値を更新しています。

そして1989年につけた最高値を更新する勢いとなっています。

今、日本株の勢いを作っているのは外国人投資家です。

外国人投資家の動向を知ることで、我々個人投資家も日本株投資での勝率を高めることができます。

この記事では、外国人投資家が好む日本株セクターについて解説していきます。

【日本株を動かしているのは外国人投資家】

日本株を動かしているのは外国人投資家です。

ここ30年間の日経平均株価は、外国人投資家が買い越せば株価上昇し、売り越せば株価下落する傾向にあります。

直近では2023年1月~7月までの日経平均株価の上昇は、外国人投資家の買い越しによるものでした。

つまり外国人投資家に好まれる日本株セクターを知っていれば、チャンスが到来した時に大きな波に乗ることができるようになります。

では日本株式市場の中でも外国人投資家が好むセクターとは何でしょうか?

【外国人投資家が好む日本株セクター】

zuuonlineより引用

外国人投資家は、国際競争力を維持している日本株セクターの保有比率が高い傾向となっています。

東証の「株式分布状況調査」による2021年末時点のデータによると、外国人保有比率(金額ベース)が高いセクターは精密:44.6%、電機:41.0%、医薬品:40.1%、その他製品(主に任天堂):37.7%、機械の:35.4%、保険:34.0%、化学:32.8%の順でした。

全業種平均が30.4%であり、東証33業種のうち平均保有比率を上回ったのは、これら7業種でした。

逆に外国人投資家は、日本の内需関連セクターの保有比率が低い傾向となっています。

外国人保有比率が低い業種は空運:13.7%、水産・農林:14.5%、紙パルプ:17.2%、陸運:19.6%、繊維:20.4%、倉庫・運輸:20.6%、電気ガス:20.7%の順でした。

外国人投資家は日本株の中でも「設備投資や事業拡大に積極的な成長産業」「海外進出に積極的な産業」「輸出をメインに利益を上げている産業」などの外需関連株を好む傾向があります。

【2023年の日本株セクター別の値上がり率】

日本株セクター別値上がり率 2023年

NEXT FUNDSが出しているTOPIX-17から、セクター別に2023年の値上がり率を見てみましょう。

データは2023年1月4日~2024年1月4日までの株価から値上がり率を計算しています。

2023年にもっとも値上がりしたセクターは「商社・卸売」です。

逆に上昇幅が一番少なかったセクターは「医薬品」です。

Bloombergの記事によると、2023年に外国人投資家に好まれたセクターは「商社」「半導体」であり、もっとも嫌煙されたセクターは「医薬品」でした。

日本の商社セクター

商社株は著名投資家であるウォーレン・バフェット氏が2020年に5大商社へ投資したことがきっかけで話題となりました。

2023年4月には5大商社のトップと会談したことに加え、5大商社への買い増しが行われ保有比率は7.4%と引き上げられています。

商社セクターは2023年の中でもっともに値上がりしたセクターです。

バフェット氏は「今後も保有比率を高めていきたい!」と商社株への投資に前向きなことから2024年も商社株には注目が集まりそうです。

商社株のETFと個別株
  • 【商社株セクターETF】
  • 〈1629|NEXT FUNDS商社・卸売〉
  • 【注目度の高い5大商社株】
  • 〈8001|伊藤忠商事〉総合商社大手。非資源事業が主力。中国ビジネスに強み。傘下にファミマ
  • 〈8002|丸紅〉芙蓉グループの総合商社。穀物、紙パ、エネルギー、プラント、輸送機、農化学に強み。
  • 〈8031|三井物産〉総合商社の名門。鉄鉱石、原油の生産権益量、インフラで強力。海外も収益源。
  • 〈8053|住友商事〉住友系の総合商社。油井管・鋼管、金属取引等に強み。資源は非鉄が主。
  • 〈8058|三菱商事〉三菱グループ中核。総合商社大手。エネルギー関連に強み。機械、化学や食品も。

日本の半導体セクター

半導体セクターを牽引している原動力は「生成AI(人工知能)」です。

生成AIを使ったサービスには、膨大なデータ処理を担う半導体が必要なことから、今後も半導体セクターに注目が集まるでしょう。

2021年10月には世界最大の半導体製造受託企業であるTSMCが日本に工場を設立。

2022年8月には日本の大手企業8社が先端半導体の製造を行うラピダスを設立し、経済産業省からも数兆円の援助が出ています。

日本は本気で半導体産業を復興させようとしています。

半導体株のETFと個別株
  • 【半導体セクターETF】
  • 〈1625|NEXT FUNDS電機・精密〉
  • 【注目度の高い半導体関連株】
  • 〈6146|ディスコ〉半導体、電子部品の研削・切断・研磨装置で世界トップ。砥石等の消耗品も。
  • 〈6857|アドバンテスト〉半導体試験装置で世界大手。DRAM用トップ。テストシステム、電子ビーム技術に強み。
  • 〈6920|レーザーテック〉液晶・半導体検査装置が主力。マスクブランクス検査装置、EUV光源はシェア独占。
  • 〈8035|東京エレクトロン〉半導体製造装置で世界的。FPD製造装置も強み。次世代微細加工に注力。

【外国人投資家が強気になれば日本株価は上昇する】

今、外国人投資家は日本株投資に強気な姿勢をとっています。

その理由として、私なりに7つにまとめました。

日本株に投資するメリット7選
  • ①テクニカル面|堅調な日経平均株価
  • ②金利面|金融緩和の持続表明
  • ③為替面|円安により3期連続の最高益
  • ④企業業績面|PBRを上げる取り組み
  • ⑤景気面|インバウンドによる景気の回復
  • ⑥景気面|長引くデフレからの脱却
  • ⑦その他|バフェット効果

BofA証券の圷正嗣チーフ日本株ストラテジストによると「米国や欧州、中東などアジア以外の投資家も日本株に興味を持っている」「日本が本当に良くなると確信すれば彼らの投資評価も上がり、日本株にはファンダメンタルズに沿って資金が入ってくる」との見方を示しています。

2024年の日本株式市場は、テクニカル面、金利面、為替面、企業業績面において非常に好条件が整っています。そのため日経平均株価には、ぜひ30年ぶりの最高値更新!を達成して頂きたいですね。

日本株に投資するメリット7選について詳しく知りたい方はこちらのリンクからどうぞ。

【短期投資では外国人投資家についていこう】

日本株投資をする時はコバンザメのように外国人投資家についていこう

日本株式市場に外国人投資家が参戦することで、日経平均株価は大きく変動します。

そのため短期投資を行うならば、外国人投資家の動向は要チェックしておきましょう。

外国人投資家の動向ならトレーダーズ・ウェブをチェック

毎週第4営業日(基本木曜日)の大引け後に前週分のデータを更新

短期投資なら『押し目アラート(日本株に特化したAIチャート分析ツール)』がおススメです。

『押し目アラート』を使えば、気になる銘柄のエントリーチャンスを自動でお知らせしてくれます。また押し目からの1か月後平均上昇率がわかるので、短期投資での勝率をアップしてくれます。

『押し目アラート』に興味のある方は【押し目アラートは日本株のAI分析ツール】強力機能5選とおススメの使い方を紹介をご参照ください

【まとめ】

外国人投資家の好む日本株セクターについて解説してきました。

本記事のまとめ
  • 日経平均株価は外国人投資家の動向に左右される
  • 外国人投資家は国際競争力を維持している日本株セクターを好む
  • 2024年の有望セクターは「商社株」「半導体株」
  • 短期投資をする時は外国人投資家についていく

日経平均株価は33年ぶりに高値を更新しています。

つまり約30年ぶりに世界が日本株式市場に注目しているということです。

個人投資家として勝率を高めたいなら、勝率の高い場所で勝負することを心がけていきたいですね。

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【筆者紹介】
torkey

♦趣味「株式投資・ブログ」
♦資産運用「積立NISA」
♦本業「リハビリの先生」
♦好きな言葉「試行錯誤」
♦主戦場「日本株式市場」
♦投資の肝「sector-rotation」

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