【株価の大きな下落は年に何回おきる?】株価の暴落は準備して待ち望むもの

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株式市場の見方-指標
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moomoo証券【WEB】

株価は日々刻々と動いています。

まるで心電図のように上下を繰り返しながら、投資家の感情を揺さぶってきます。

しかし、長期的なスパンで見ると、株式市場は着実に成長してきました。

とくに米国の株式市場などは、過去100年以上にわたり、何度も暴落を経験しながらも、全体としては右肩上がりの成長を続けてきました。

一方で、短期的な視点で見ると、株価は時に激しく下落し、大きな損失を被る人が出てきます。

とくに投資経験が浅い人にとって、「暴落」は精神的なダメージも大きく、パニック売りを引き起こしてしまう原因になりがちです。

事実、株式投資を始めたものの途中で辞めてしまう人の多くは、「暴落による資産の大幅な減少」に耐えきれなかったケースが多いのです。

この記事では、「株価の暴落は実際にどれくらいの頻度で起きるのか?」という点をデータに基づいて解説し、さらに、暴落をチャンスとしてとらえるための“心構え”についても紹介していきます。

【株価の大きな下落は年に何回おきるの?】

CARSONより引用

では、実際に「株価の大きな下落」はどれくらいの頻度で起きているのでしょうか?

ここでは、世界最大の金融市場である米国の代表的株価指数「S&P500」の過去データをもとに、その傾向を見てみましょう。

S&P500は、米国株投資家はもちろん、日本株投資家にとっても非常に重要な指標です。

なぜなら、日本市場も米国市場の動きに強く連動する傾向があるからです。

以下は、1950年~2022年の間でのS&P500の下落頻度の平均です。

3%の下落は、年に7回程度起こる

✅5%の下落は、年に3回程度起こる

✅10%の下落は、年に1回程度起こる

✅15%の下落は、1年半に1回程度起こる

✅20%以上の下落は、3年に1回程度起こる

このデータを見ると、株価の大きな下落は決して“まれな出来事”ではないことが分かります。

ある意味では、“いつか必ずやってくる定期的なイベント”だと考えた方がよいのです。

つまり、株式市場に参加している限り、暴落は避けられないものなのです。

であれば、これを恐れるのではなく、「どう受け止めるか」「どう備えるか」が大切になります。

【日経平均株価の暴落の歴史】

出所:リフィニティブのデータをもとにアセットマネジメントOne作成

日経平均株価の暴落は、過去に何度も繰り返されています。

2000年以降の主な暴落を振り返ってみると、次のような出来事がありました。

2000年 ITバブル崩壊

2001年 米国同時多発テロ事件

2007年 サブプライムショック

2008年 リーマンショック

2011年 東日本大震災

2015年 チャイナショック

2020年 コロナショック

最近では、2024年の「植田ショック」2025年の「トランプショック」が記憶に新しいと思います。

このように、株価が大きく暴落する背景には、大企業の破綻や大規模なテロ事件、感染症の流行、自然災害など、ほとんどの人にとって予想できない突発的な出来事が原因となっています。

つまり、個人投資家にとってこうした暴落は、避けて通れない通過点とも言えるのです。

【暴落を理由に株式市場から退場してはいけない】

暴落時には多くの人が不安になり、資産が減っていくことに耐えられなくなります。

たとえば、自分が持っている株が20%以上も下落してしまうと、含み損は見るに堪えないものになります。

これが“弱気相場”の恐ろしさです。

多くの人が暴落局面で「もう無理だ」「損切りしよう」と思い、市場から退場してしまいます。

しかし、これは投資家として最も避けるべきNG行動です。

なぜなら、歴史を振り返れば分かるように、株式市場は暴落を乗り越えて、また新たな高値を更新してきたからです。

暴落はあくまで「一時的な痛み」であり、その先には回復、そして成長があります。

むしろ、暴落時こそ「長期的に株式市場にとどまることで得られる利益」の本質が試される瞬間です。

株式市場は長い目で見ると、右肩上がりに成長しています。

暴落は、「ジャンプの前のしゃがみ込み」のようなもので、次の成長に向けた助走だと捉えるべきなのです。

【暴落を「買場」と捉えてみましょう!】

暴落は“いつか必ずやってくる定期的なイベント”です。

必ずやってくる暴落を「買場」と捉えると、先ほどの表の印象がガラリと変わります。

✅小さな買場(5%下落)は年3回程度やってくる

✅中くらいの買場(10%下落)は年1回程度やってくる

✅大きな買場(15%下落)は1年半に1回程度やってくる

✅絶好の買場(20%以上の下落)は3年に1回程度やってくる

著名投資家であり、株式投資で巨額の富を築いているウォーレン・バフェット氏は、「皆が貪欲になっている時に恐れ、皆が恐れおののいている時に貪欲になれ」とおっしゃっています。

皆が恐れている時=暴落局面で、どれだけ貪欲になれるか?=買いにいけるか?が株式投資で成功するか否かにかかっています。

このブログを読んだ方々には、ぜひ暴落局面で貪欲になれる投資家になって頂きたいです!

【暴落を察知するための指標】

株式投資において、「暴落」を事前に察知することは難しいです。

しかし、いくつかの指標をチェックすることで、ある程度の兆しを捉えることができます。

私がよく参考にしているのが、「VIX指数(ボラティリティー指数)」と「Fear & Greed Index(恐怖と強欲の指数)」です。

どちらも初心者でも視覚的に理解しやすく、投資判断のヒントになるので、ぜひ参考にしていただきたい指標です。

【VIX指数(ボラティリティー指数)】

VIX指数とは、米国S&P500のオプション取引をもとに算出される「将来の株価変動予測(=不安度)」を示す指標です。

一般的に10〜20程度で推移していれば安定した相場とされますが、30を超えると市場は警戒モードに入り、投資家心理が不安定になっていることを意味します。

特に40を超えると、歴史的な暴落局面とされる水準となります。

たとえば、最近では2025年4月の「トランプショック」で、VIX指数が一時60付近まで急騰し、市場がパニック状態に陥りました。

こうした極端な恐怖の中で投げ売りしてしまうか、それとも冷静にチャンスととらえるかで、その後の資産形成に大きな差が出てきます。

ちなみに、日本版のVIXとして「日経平均VI」もありますが、米国のVIXと連動する傾向が強いため、基本的にはVIX指数を見ておけば十分といえるでしょう。

【Fear & Greed Index(恐怖と強欲の指数)】

Fear & Greed Indexは、CNNが公開している指標で、投資家の「感情」を数値化したものです。

「0〜100」の範囲で表され、0に近いほど「恐怖」が支配し、100に近いほど「強欲」に偏っている状態です。

20以下であれば市場は過度な恐怖に包まれており、逆に80以上ならバブル的な熱狂状態にあると判断されます。

この指数は複数の要素(株価の値動き、出来高、プット・コール比率、債券とのスプレッドなど)から構成されており、感情の偏りを直感的に把握できるのが大きな魅力です。

私はこの指標がEXTREME FEAR(恐怖ゾーン)」に突入している時こそ、買い増しの好機と見なすようにしています。

【暴落は恐れるものではなく準備して待つもの】

「株価の暴落はいつ起きるのか?」という問いに対して、明確な答えはありません。

しかし、過去のデータを見る限り、暴落は“いつか必ずやってくる定期的なイベント”であり、投資家にとって避けて通れない道であることが分かります。

だからこそ大切なのは、暴落時に慌てず、冷静に構えておくことです。

そして、自分の投資スタイルに合った戦略で、むしろ暴落を「チャンス」として活用することができれば、他の投資家と大きく差をつけることができます。

特に長期投資家を志す方にとって、暴落は“恐れるもの”ではなく“待ち望むもの”になるべきです。

むしろ、暴落の時こそあなたの真価が問われるのです。

ぜひ、目先の不安に負けず、長期的な視野で投資を続けていきましょう。

そして暴落という“おいしい瞬間”を逃さず、将来の安定資産づくりにつなげてください。

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【筆者紹介】
torkey

♦趣味「株式投資・ブログ」
♦資産運用「積立NISA」
♦本業「リハビリの先生」
♦好きな言葉「試行錯誤」
♦主戦場「日本株式市場」
♦投資の肝「sector-rotation」

セクターローテーションを中心に『セクター投資』を深堀り!
株式投資を楽しむためのknow系ブログです。

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