趣味で株式投資をしているtorkeyです。
得意なセクターを見つけようシリーズ!
今回は【日本の銀行株】です。
セクターごとの特徴を知ることで、株の取引を有利に行うことができます。
今回は【日本の銀行株の特徴】について解説していきます!
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【日本の銀行株の特徴まとめ】
日本の銀行株の特徴についてまとめました。
金利が上がることでメリットになる、数少ないセクターです。
金利が上がる局面では、要チェックしていきましょう!
【銀行株の日本株ETF】NEXT FUNDS銀行
日本の銀行株ETFならばNEXT FUNDS銀行(証券番号:1631)があります。
〈2023年2月28日の上位銘柄〉
三菱UFJフィナンシャルグループ・三井住友フィナンシャルグループ・みずほフィナンシャルグループ・りそなホールディングス・三井住友トラストホールディングス・ゆうちょ銀行・コンコルディアフィナンシャルグループ・千葉銀行・しずおかフィナンシャルグループ・ふくおかフィナンシャルグループ・京都銀行・めぶきフィナンシャルグループ・あおぞら銀行・八十二銀行・山口フィナンシャルグループ・群馬銀行・セブン銀行・いよぎんホールディングスなど
銀行株に投資をするのであれば、銀行株にまとめて分散投資ができるETF(NEXT FUNDS銀行)、もしくは銀行株の個別株投資になります。
【銀行株とセクターローテーション】景気回復期に有利
銀行株は、セクターローテーションだと「景気回復期」に有利なセクターとなります。
景気回復期では、中央銀行の後押しにより不況期から立ち直っていく局面です。
銀行株は、景気が上向き始めた時に活躍が期待できるセクターとなります。
【セクターローテーション投資の見極め】
セクターローテーション投資とは、景気のトレンドの移り変わりに合わせて、投資戦略を変えていく投資方法です!
セクターローテーションは時計回りに動いています(基本的に逆回転することはありません)。
不況期→景気回復期への移行は、不況期のセクターが下落トレンドを形成し、景気回復期のセクターが上昇トレンドを形成し始めた時です。見逃さないように要チェックしておきましょう。
日本株のセクターは大きく分けて17種類・小さく分けて33種類に分かれています。
日本株のセクターについてもっと詳しく知りたい方はこちらのリンクからどうぞ。
【銀行株は景気敏感セクター】
銀行株は景気敏感セクター※と呼ばれています。
※景気循環株・シクリカル銘柄とも呼ばれています。
景気敏感セクターとは、「景気・金利」の動向によって業績や株価が大きく変動するセクターの総称です。
日本の銀行株は、日本の景気・金利だけでなく、海外(特に米国)の景気・金利による影響も強く受けています。
そのため景気回復初期には、日米の景気・金利の動向は要チェックしておきましょう
【銀行株とファンダメンタル】
銀行株のファンダメンタルの特長は「高配当」と「割安」です。
銀行株は、高配当目的の投資やバリュー株投資目的の投資家にとっておススメのセクターとなります。
【銀行株は高配当株】配当利回りをチェック!
銀行株は成熟企業が多く、高配当のことが多いため、長期での高配当株投資に向いています。
〈メガバンク〉
三菱UFJ:配当利回り/4.31%
三井住友FG:配当利回り/5.35%
みずほFG:配当利回り/5.07%
〈地方銀行〉
りそなホールディングス:配当利回り/4.06%
めぶきFG:配当利回り/4.09%
ふくおかFG:配当利回り/4.45%
【銀行株はバリュー株】PER・PBRをチェック!
銀行株は成熟企業が多く、バリュー株(割安株)と分類されることが多いです。
バリュー株の目安はPER:15以下,PBR:1以下です。
〈メガバンク〉
三菱UFJ:PER/9.3倍・PBR/0.54倍
三井住友FG:PER/7.7倍・PBR/0.47倍
みずほFG:PER/7.4倍・PBR/0.44倍
〈地方銀行〉
りそなホールディングス:PER/8.2倍・PBR/0.50倍
めぶきFG:PER/6.5倍・PBR/0.30倍
ふくおか銀行:PER/7.8倍・PBR/0.47倍
【銀行のビジネスモデルを解説】収益の柱はこの2本
銀行株に投資をするなら、銀行株のビジネスモデルを知っておきましょう。
銀行株に関わるトピックの良い悪いを判断するのに役立ちます!
銀行の大きな収益の柱は「①貸出金の利息」「②有価証券※の利息・売買益」です。
※有価証券とは、株式・債券・手形・小切手のことです。
銀行の主な業務は、お金の貸し借りです。個人や企業からお金を預かり(預金)、そのお金を長期で貸すことで返却時に利息を得ます。銀行の主な収入は貸出金による利息です。
銀行は貸し借り業のほかに、有価証券に投資をして運用・売買することで収益を得ています。
【メガバンクと地方銀行の違い】海外展開に着目
メガバンクとは三菱UFJ・三井住友FG・みずほ銀行の3社を指します。
地方銀行は、各地域にある銀行を指します。
メガバンクと地方銀行の株価を見ていく上で、大きな違いは「海外展開」の点です。
地方銀行は国内の銀行業をメインに行っています。一方でメガバンクは国内だけでなく海外展開も大規模に行っています。
そのため、地方銀行株を見るときは日本の景気や金利をメインに,メガバンク株を見るときは日本だけでなく海外の景気や金利もみる必要があります。
国内貸出金:66.1兆円
海外貸出金:43.0兆円
(出典:2021年度決算投資家説明会)
2022年現在、米国を中心に、各国の金利は上昇しているので、貸出金に対する利息は大きくなっています。
日本の銀行では、海外展開しているメガバンクほど利益が大きくなっているということです。
逆に低金利を続けている日本だけで銀行業をしている地銀では、貸出金からの利息も少ないため利益も小さくなっています。
【銀行株と短期金利・長期金利】長短金利差が重要
銀行は短期金利で資金を調達し、それを長期で貸し付けることで利益を得ています。
つまり短期金利と長期金利の差が大きいほど、銀行は利益を上げやすいということです。
一般的に「短期金利は2年債利回り」「長期金利は10年債利回り」を指します。
短期金利は中央銀行による政策金利によって決まります。
中央銀行とは、日本では「日銀」,米国では「FRB」のことを指します。
中央銀行が政策金利で「利上げ」をすれば短期金利は上昇します。
長期金利は市場参加者による将来のインフレ期待によって決まります。
市場参加者が「今後の景気は良くなっていくだろう!」と考えていれば長期金利は上昇します。
長短金利差が拡大する局面では、景気は力強く拡大していく局面(景気回復初期)であり、銀行にとっては有利な局面といえます。
株式投資をするなら金融政策については必ず知っておくべきです!
こちらで詳しく解説していますので、金利についてもっと詳しく知りたい方はこちらのリンクからどうぞ!
【銀行株と重要なトピック】
銀行株は「金利」に関わるトピックが出ると株価は動きます。
日々のニュースから、銀行株にとって良いトピックと悪いトピックを判別できるようになると、株式投資がより面白くなります!
【トピック①】金利が上がると銀行株に有利
金利が上がれば利息が増えるため「貸出金利息↑」「有価証券利息↑」します。
米国の金利・日本の金利、どちらも重要なのでどちらもチェックしておきましょう。
米国の10年債利回り(長期金利)を見るならinvesting.comがおススメです。
日本の10年債利回り(長期金利)を見るならinvesting.comがおススメです。
【トピック②】イールドカーブが上向くと銀行株に有利
イールドカーブとは、債券の利回り(金利)と償還期間との相関性を示したグラフです。
難しいことはさておき、短期金利よりも長期金利の方が高い時、イールドカーブは上向きになります。
イールドカーブが上向きの時は、市場参加者が「将来的に景気は良くなるだろう!金利も上がっていくだろう!」と考えている時です。
そのためイールドカーブが上向きの時は、銀行株にとって有利な局面といえます。
米国のイールドカーブを見るなら、investing.comがおススメです。
日本のイールドカーブを見るなら、investing.comがおススメです。
【トピック③】円安だとメガバンク株に有利
海外資産を多く保有しているメガバンクでは、資産収益が円安によってかさ増しされます。
そのため円安になると利益が保たれて、株価が下がりにくい傾向にあります。
ドル/円チャートを見るなら、investing.comがおススメです。
【トピック④】有価証券の収益で銀行業績に差がつく
2022年の3月末での有価証券の含み益では、1位が京都銀行で8811億9400万円!
逆に最下位で含み損を大きく抱えているのが、栃木銀行で-154億4100万円でした。
地方銀行の株を買うならば、どんな有価証券を運用しているかもチェックしておきたいところです。
【まとめ】
銀行株について解説してきました。
銀行株以外にも日本株にはたくさんのセクターがあります。
他のセクターも「セクターローテーション」「景気」「為替」別に分かりやすくジャンル分けしていますので、ぜひご覧ください!
得意なセクターを見つけて株式投資を楽しみましょう!