【日本の繊維株の特徴について解説】繊維業界の今後の見通しとセクターローテーション投資

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セクターローテーション投資
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趣味で株式投資をしているtorkeyです。

得意なセクターを見つけようシリーズ!

今回は【繊維株】です。

セクターごとの特徴を知ることで、株の取引を有利に行うことができます。

今回は【繊維株の特徴】【繊維業界の今後】について解説していきます!

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【日本の繊維株の特徴まとめ】

日本の繊維株の特徴についてまとめました。

繊維株の主な特徴
  • 繊維株は景気敏感セクター
  • 繊維業は産業用繊維がメイン
  • 衣類用繊維は今後期待が薄い
  • 炭素繊維業界は今後成長する
  • 炭素繊維業は日本企業が強い
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炭素繊維業は、日本企業が世界で戦えるジャンルの一つです。

今後も国内外で需要が高まり成長していく産業なので、動向を要チェックしていきましょう。

【繊維株の日本株ETFと個別株】NEXT FUNDS素材・化学

日本の繊維株ETFならばNEXT FUNDS素材・化学(証券番号:1620)があります。

NEXT FUNDS素材・化学の内訳

〈2022年12月30日の上位銘柄〉

信越化学工業・資生堂・花王・富士フイルムホールディングス・ユニ・チャーム・旭化成・日東電工・東レ・三菱ケミカルグループ・日本ペイントホールディングス・積水化学工業・住友化学・コーセー・日産化学・小林製薬・三井化学・JSR・王子ホールディングスなど

繊維株に投資をするのであれば、繊維株にまとめて分散投資ができるETF(NEXT FUNDS素材・化学)、もしくは繊維株の個別株投資になります。

【繊維株とセクターローテーション】

繊維株は、セクターローテーションだと「景気好況期」に有利なセクターとなります。

景気好況期では、企業成長が促され、景気も活発になることから、経済活動か好調になる局面です。

景気が良くなり「服」や「自動車」などの商品が売れれば、素材である繊維の消費も大きくなります。そのため繊維企業は景気好況期に活躍が期待できるセクターです。

【セクターローテーション投資の見極め】

セクターローテーション投資とは、景気のトレンドの移り変わりに合わせて、投資戦略を変えていく投資方法です!

セクターローテーションは時計回りに動いています(基本的に逆回転することはありません)。

景気回復期→景気好況期への移行は、景気回復期のセクターが下落トレンドを形成し、景気好況期のセクターが上昇トレンドを形成し始めた時です。見逃さないように要チェックしておきましょう。

日本株のセクターは大きく分けて17種類・小さく分けて33種類に分かれています。

日本株のセクターについてもっと詳しく知りたい方はこちらのリンクからどうぞ。

【繊維株は景気敏感セクター】

繊維株は景気敏感セクター※と呼ばれています。

※景気循環株・シクリカル銘柄とも呼ばれています。

景気敏感セクターとは、「景気・金利」の動向によって業績や株価が大きく変動するセクターの総称です。

繊維セクターは素材を扱う企業です。そのため繊維から製品を作る「アパレル業」「自動車業」「航空機業」などの業績が良くなれば、繊維企業の業績も良くなります。

【繊維の種類|衣類用繊維と産業用繊維】

画像はJobQ Townから引用

繊維といえば「服」を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし現在では繊維といえば「部品」です。

繊維産業は主に「衣類用繊維」と「産業用繊維」に分かれています。

現在日本やアメリカの繊維生産量では、7割が産業用繊維となっています。またヨーロッパでは6割が産業用繊維となっています。

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日本における衣類用繊維市場と産業用繊維市場の今後について確認してみましょう。

【日本の衣類用繊維市場の今後】

衣服用繊維とは、自然界の動植物を利用した天然繊維(綿・麻・羊毛・絹)と、人工的につくった化学繊維(レーヨン・アセテート・ナイロン・ポリエステル・アクリル・ポリウレタン)があります。

日本の衣類用繊維市場は…正直厳しい状況です。

世界のアパレル産業はアジア圏を中心に成長していくことが予測されています。一方で、日本では人口減少や安価な輸入品の流入により国内市場は縮小傾向となっています。

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日本市場でのアパレル産業は期待が薄いですね。

【日本の産業用繊維市場の今後】

画像はnikkei4946.comより引用

産業用繊維とは、自動車・機械・建築・医療・衛生・航空・宇宙など様々な分野で使われる繊維のことです。

日本の産業用繊維市場は今後期待されています。

日本は産業用繊維で使用される「炭素繊維」のパイオニアです。

日本最大の繊維企業である「東レ」は、炭素繊維を用いた複合材料で世界シェアNo.1となっています。

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日本企業で今後期待できる『炭素繊維』について深堀していきます。

【炭素繊維について解説】

炭素繊維の重さは鉄の1/4。強度は鉄の10倍です。複雑な形状にも対応できるため、さまざまな分野で活躍しています。炭素繊維はその特徴から「自動車」「航空機」「風力発電」で多く使用されています。

炭素繊維部材を使用することで、自動車や航空機では、車体の軽量化+走行距離の延長によりCO2排出量の削減が期待できます。風力発電では、ブレードの軽量化により大型化できることで発電出力を向上させることができます。

景気が良くなり「自動車」「航空機」「風力発電」産業の業績が良くなれば、炭素繊維事業の企業業績も好調になるでしょう。

他にも炭素繊維は宇宙産業,スポーツ用品と幅広く使用されているため、炭素繊維の需要は今後も増え続けることが予測されています。

【炭素繊維の参考銘柄を紹介】

画像はディールラボより引用

高機能炭素繊維の生産は、1960年代に日本の主導ではじまりました。

そのため現在も炭素繊維分野では日本企業が高い世界シェアを誇っています。

2021年の炭素繊維の市場シェアで1位は東レ、2位は帝人、3位は三菱ケミカルとなっています。日本の3社で世界シェアの30%を占めています。

【炭素繊維の参考銘柄】
  • 〈3402|東レ〉炭素繊維は世界トップ
  • 〈3401|帝人〉炭素繊維で世界2位
  • 〈4188|三菱ケミカル〉総合化学最大手
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炭素繊維業は日本企業が世界と戦えるジャンルですね。

【炭素繊維業界の年平均成長率を予測】

画像はAGCより引用

富士経済の資料によると、炭素繊維複合素材(CFRP/CFRTP)は2015年から2030年にかけて金額換算で60倍以上に増大する見込みとなっています。

炭素繊維は自動車業界で多く使用されることが予測されるため、繊維業界の動向をみるならば、自動車業界の動向も合わせてチェックしておきましょう。

炭素繊維業界の今後の成長性

NEWSCASTより

NEWSCASTでは、世界の炭素繊維市場は2022年から2030年にかけて年平均成長率9%を見込んでいます。

ディールラボより

ディールラボでは、2021年の炭素繊維業界の市場規模は184億ドルとしています。2030年にかけて年平均成長率6%で成長することが見込まれています。

【まとめ】

繊維株の特徴について解説してきました。

繊維株の主な特徴
  • 繊維株は景気敏感セクター
  • 繊維業は産業用繊維がメイン
  • 衣類用繊維は今後期待が薄い
  • 炭素繊維業界は今後成長する
  • 炭素繊維業は日本企業が強い

繊維株以外にも日本株にはたくさんのセクターがあります。

他のセクターも「セクターローテーション」「景気」「為替」別に分かりやすくジャンル分けしましたので、ぜひ株式投資の参考にしてみて下さい!

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【筆者紹介】
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♦趣味「株式投資・ブログ」
♦資産運用「積立NISA」
♦本業「リハビリの先生」
♦好きな言葉「試行錯誤」
♦主戦場「日本株式市場」
♦投資の肝「sector-rotation」

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