趣味で株式投資をしているtorkeyです。
得意なセクターを見つけようシリーズ!
今回は【日本の海運株】です。
セクターごとの特徴を知ることで、株の取引を有利に行うことができます。
今回は【日本の海運株の特徴】について解説していきます!
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【日本の海運株の特徴まとめ】
日本の海運株の特徴についてまとめました。
【海運株の日本株ETFと個別株】NEXT FUNDS運輸・物流
海運株とは、フェリーやジェット船の運航・タンカー輸送などを主な業務としている銘柄の総称です。
日本の海運株ETFならばNEXT FUNDS運輸・物流(証券番号:1628)があります。
〈2023年2月28日の上位銘柄〉
東海旅客鉄道・東日本旅客鉄道・日本郵船・ANAホールディングス・西日本旅客鉄道・日本航空・商船三井・阪急阪神ホールディングス・東急・近鉄グループホールディングス・SGホールディングス・東武鉄道・ヤマトホールディングス・NIPPON EXPRESSホールディン・川崎汽船・京成電鉄・京王電鉄・小田急電鉄など
海運株に投資をするのであれば、運輸・物流株にまとめて分散投資ができるETF(NEXT FUNDS運輸・物流)、もしくは海運株の個別株投資になります。
【海運株とセクターローテーション】景気好況期に有利
海運株は、セクターローテーションだと「景気好況期」に有利なセクターとなります。
景気好況期では、企業成長が促され、景気も活発になることから、経済活動か好調になる局面です。
海運株は、景気が良くなって運輸や物流が盛んになっている時に活躍が期待できるセクターです。
【セクターローテーション投資の見極め】
セクターローテーション投資とは、景気のトレンドの移り変わりに合わせて、投資戦略を変えていく投資方法です!
セクターローテーションは時計回りに動いています(基本的に逆回転することはありません)。
景気回復期→景気好況期への移行は、景気回復期のセクターが下落トレンドを形成し、景気好況期のセクターが上昇トレンドを形成し始めた時です。見逃さないように要チェックしておきましょう。
日本株のセクターは大きく分けて17種類・小さく分けて33種類に分かれています。
日本株のセクターについてもっと詳しく知りたい方はこちらのリンクからどうぞ。
【海運株は景気敏感セクター】
海運株は景気敏感セクター※と呼ばれています。
※景気循環株・シクリカル銘柄とも呼ばれています。
景気敏感セクターとは、「景気・金利」の動向によって業績や株価が大きく変動するセクターの総称です。
景気が良ければ、運輸・物流が盛んになるため、海運業の業績は上がります。逆に景気が落ち込み運輸・物流が滞れば、海運業の業績は下がります。
【海運株のビジネスモデル】定期船と不定期船について解説
海運業は、船を使ってモノを運ぶ業種です。
日本の輸出入のほぼ100%が海上輸送で行われています。
海運業は大きく分けて「定期船」と「不定期船」に分かれています。
海運業は、定期船と不定期船による運用で利益を得ています。
2022年現在、海運業は定期船(コンテナ船)による利益が爆増しているため、ここ数年で株価が数倍に跳ね上がっています。
【ONE(Ocean Network Express)について解説】
ONE(Ocean Network Express)は2017年7月7日に日本郵船・商船三井・川崎汽船の3社で定期コンテナ船事業を統合し設立した会社です。
3社の持ち株比率は「日本郵船:38%・商船三井:31%・川崎汽船:31%」となっており、ONEで得られて収益は持ち株比率に応じて分配されます。
上海発のコンテナ船の運賃は、コロナ前の2020年1月と比べると5倍に!
つまりONEの業績は絶好調=海運大手3社の業績も絶叫調になっています!
今後もコンテナ船事業の好調が続く限り、海運大手3社の好業績が期待できます。
【海運株で重要な運賃指数】FBX・CCFI・BDI
海運業の業績を大きく左右しているのが「運賃」です。
海運業に投資をするなら「運賃」の推移はよく見ておきましょう。
重要とされている「3種の運賃指標」を紹介していきます。
【FBX(Freightos Baltic Index)|世界コンテナ貨物指数】
FBX(Freightos Baltic Index)とは、全世界のコンテナ船運賃の指数です。
現在日本の海運株で爆益を出しているのは定期船業(コンテナ船業)なので、海運株を売買するならFBXは要チェックしておきましょう。
【CCFI(China Containerized Freight Index)|中国輸出コンテナ運賃指数】
CCFI(China Containerized Freight Index)とは、中国発の定期コンテナ船運賃を対象とした指標です。
多くの工業製品を輸出する中国のコンテナ船運賃は、多くの投資家が参考にしている指数です。海運株を売買するならCCFIは要チェックしておきましょう。
【BDI(Baltic Dry Index)|バルチック海運指】
BDI(The Baltic Dry Index)とは、世界の不定期船運賃の指標です。
現在日本の海運株で爆益を出しているのは定期船業(コンテナ船業)です。
そのため日本の海運株の動向をみるならばBDI(バルチック海運指数)よりもFBX(世界コンテナ貨物指数)やCCFI(中国輸出コンテナ運賃指数)の方が参考になります。
【海運業は成長産業】
世界で見ると海運業は成長産業です。
近年のモノの需要は、EC(電子商取引)の普及などで大きく伸びています。
そのため世界の海外輸送量は右肩上がりに増加し、船腹量(船の輸送力)も向上しています。
今後も景気・経済が活性化して物流が盛んになるほど、海運業の業績も上がっていくことが予測されます。
【海運株が爆益を出している理由】運賃の高止まりが原因
海運株が爆益を出している理由としては、定期船(コンテナ船)の「運賃」が高止まりしていることがあげられます。
「運賃」は需給バランスによって変動します。そのため需給面で何が起きているのかを知ることで、今後の株式投資に活かすことができます。
現在は需要が大きく供給が不足しているため、運賃が高止まりしています。
今後需要が減る,もしくは供給が増えるのであれば運賃価格は下がる=海運株価が下落することが予測されるため、日々のニュースはチェックしておきましょう。
【海運株に重要なトピック】
海運株は「景気」に関わるトピックが出ると株価は動きます。
日々のニュースから、海運株にとって良いトピックと悪いトピックを判別できるようになると、株式投資がより面白くなります!
【トピック①】コンテナ不足
世界のコンテナの9割以上が中国で生産されています。
2018年に米中貿易摩擦が起きてから、2018~2019年で新造コンテナが激減しました。そして新型コロナウイルスによる景気低迷で、さらに中国のコンテナ生産工場の生産能力が低下してしまいました。
そのため世界経済の回復に、物流が追い付かない状況になってしまいました。
コンテナ不足は、物流の供給不足になり、運賃価格の引き上げにつながってしまいます。つまりコンテナ不足は、海運株のコンテナ業にはプラスのトピックになりました。
【トピック②】中国のロックダウン
中国は多くの工業製品を輸出する工業大国で「世界の工場」と呼ばれています。
中国の景気後退は、物流量の低下から、海運株にはデメリットになるトピックになります。
ただし今回は新型コロナウイルスにおるロックダウンの場合、コンテナの生産能力低下,港湾作業員不足により供給量の低下もしています。
そのため中国のロックダウンは、一概に海運株にデメリットとは言えないようです。
【トピック③】港湾の混雑
港湾の混雑は、港湾作業員の不足,陸運の混雑などが原因として挙げられます。
また季節的には、米国のクリスマス商戦などで輸入貨物の期日を前倒することで、港湾はさらに混雑してしまいます。
港湾の混雑は、需要に対して供給が追い付かない状況となっているため、運賃価格は上昇してしまいます。
つまり港湾の混雑は、海運株にはメリットとなるということです。
【まとめ】
海運株について解説してきました。
海運株以外にも日本株にはたくさんのセクターがあります。
他のセクターも「セクターローテーション」「景気」「為替」別に分かりやすくジャンル分けしましたので、ぜひ株式投資の参考にしてみて下さい!
得意なセクターを見つけて株式投資を楽しみましょう!