円安になったらメリットになる銘柄とかあるの?
自動車関連銘柄は、代表的な円安メリット銘柄だね。
円安メリット銘柄の特徴でどんなのがあるの?
円安メリット銘柄の特徴は5つあるから、一つ一つ確認してみよう!
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【円安メリット銘柄の特徴⑤選】
円安とは、他の通貨の価値との相対的な比較です。
この記事では、世界の基軸通貨である米ドルと比較して円が安い。つまりドル/円の円安について解説していきます。
2022年6月13日に、円相場が一時1ドル=135円台と、1998年以来24年ぶりの安値を付けました。
今後も円安は続きそうなので、円安がメリットになる銘柄の特徴について深堀していきます。
【円安メリットの特徴①】輸出業で利益を出している企業
円安になると、輸出で利益を得ている企業にはメリットになります。
〈自動車セクター〉トヨタ自動車
〈電子部品セクター〉村田製作所
2019年のトヨタ自動車では、1円の円安が1年続くと、営業利益が約400億円増加すると算出されました。
2022年3月~6月の3か月間でドル円は115円→135円と大幅な円安になりました。
円安による為替の影響だけで、営業利益は大きく跳ね上がりますね。
企業の利益が伸びた理由は
①企業の業績が上がったからか?
②円安の恩恵か?
③そのほかの理由か?
はよく吟味しましょう!
【円安メリットの特徴②】国内生産比率の高い企業である
国内で作ったものを海外で売るからこそ、円安メリットを大きく享受できます。
つまり国内生産比率が高いほど、輸出量が増えるため利益が大きくなります。
ですが最近の企業動向として、国内生産比率は減少傾向です。
理由としては、為替の変動リスクを少なくするためです。
そのため為替変動のリスクを抑えるための工夫として、海外で生産し、海外で消費するといった方法をとる日本企業が増えてきました。
つまり昔に比べ、円安による企業利益の増加は少なくなってきているといえます。
円安=日本企業にメリット!ではなくなってきています。
【円安メリットの特徴③】世界シェアが上位である
円安になり輸出メリットが発生しても、海外でその商品が必要とされていなければ、利益を獲得することはできません。
「世界シェア」が上位の企業は、国際競争力を高く保つことができるため有望な銘柄です。
〈トヨタ自動車〉
2021年のトヨタ自動車グループの世界販売台数が、2年連続で世界トップ
〈村田製作所〉
積層セラミックコンデンサやマイクロバッテリーなど、数多くの製品で世界シェアNo.1
世界シェアのトップであることは、その企業にとっての大きな強みになります。
円安メリット銘柄としてトレードするならば、世界シェアの高い商品を出している企業かどうかは、必ず調べておきましょう。
世界シェアが上位=世界と戦える武器(企業の強み)
【円安メリットの特徴④】グローバル企業である
円安時は、日本から海外に輸出を行うことでメリットを享受できます。
そのため海外向けに商品を作っているグローバル企業にこそ、円安による恩恵があるといえます。
【円安メリットの特徴⑤】海外売上高比率の高い企業
マネックス証券では、銘柄を条件検索する時に「海外売上高比率50%以上」を推奨しています。
円安の場合、国内売上よりも海外売上をメインにしている企業の方が、円安メリットを享受しやすいからです。
自動車・電子部品・電子材料・ガラス・土石製品・化学・ゲーム・映画など
【注意!円安デメリット業種の特徴】
日本は資源の乏しい島国のため、石油や石炭などの燃料や原材料を輸入する必要があります。
そのため円安になることは、輸入して日本国内で消費する企業には大打撃となってしまいます。
〈輸入品の価格高騰〉
ガソリン・電気・食料品関連のセクター
〈資源価格の急騰〉
製造業関連のセクター
〈石油価格の高騰〉
運送業関連のセクター
〈原料価格の高騰〉
紙・パルプ・セメント・ガラス関連のセクター
など
円安デメリットセクターは、円高の時に有利になるセクターです。
円高メリットセクターについて詳しく知りたい方は、こちらのリンクからどうぞ。
【円安メリット銘柄の企業分析をしてみると】
円安メリット銘柄を検索する場合は、「企業名」+「国産生産比率・世界シェア・海外売上高比率」と検索してみましょう。今回は私のおススメ円安メリット銘柄の「ブリヂストン(5108)」を例に企業分析をおこなっていきます。
円安メリット銘柄の代表として「ゴム製品株」があげられます。
自動車の売り上げが上がるならば、その部品であるタイヤメーカーも円安メリットの恩恵を受けやすいですよね。タイヤメーカーで世界のトップクラスのシェアを誇るブリヂストンを詳しく見ていきましょう
ブリヂストン株価と「ドル/円」
ドル円のチャートもブリヂストンのチャートも2022年3月から上昇基調にあります。
ブリヂストンの「国産生産比率」
海外生産比率が7割,国内生産割合は3割となっています。
為替の変動リスク回避目的に、海外で生産している割合が大きいですね。
ブリヂストンの「世界シェア」
ブリヂストンはタイヤ市場で「世界で2位のシェア」を誇っています。
世界を相手に戦うための強い武器(企業の強み)を持っているといえます。
ブリヂストンの「海外売上高」
売上高ではアメリカが43%,日本が26%で、この2国だけで約70%を占めています。
タイヤ市場では、ヨーロッパ圏ではミシュラン,アメリカやアジア圏ではブリヂストンが強いですね。
今回はわかりやすくブリヂストンで企業分析をしてみました。他の円安メリット銘柄を分析する時の参考にしてみて下さい。
【為替を決める要因】2022年に円安が加速した理由
為替の変動は、主にこの3つの要因で決まります。
そして2022年にドル/円が円安に加速していった原因を当てはめてみました。
ドル/円が円安に傾いた大きな要因を上げましたが、他にもさまざまな要因が絡み合った結果、円安が加速しています。
そして多くのアナリストが今後も円安は続くかも…もしかしたらドル/円が150円になる日も近いかもと予測を立てています。
今後も円安を覚悟しておくと同時に、円安が加速してもそれをプラスに捉えられる投資家になれたら素敵ですよね。
株式投資ではピンチはチャンスに!悲観は歓喜に変えていきましょう!
「為替」以外にも「セクターローテーション」「景気」別に分かりやすくジャンル分けしていますので、ぜひこちらの記事もご覧ください!