趣味で株式投資をしているtorkeyです。
得意なセクターを見つけようシリーズ!
今回は【日本の電力・ガス株】です。
セクターごとの特徴を知ることで、株の取引を有利に行うことができます。
今回は【日本の電力・ガス株の特徴】について解説していきます!
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【電力・ガス株の特徴まとめ】
電力・ガス株の特徴についてまとめました。
【電力・ガス株の日本株ETF】NEXT FUNDS電力・ガス
日本の電力・ガス株ETFならNEXT FUNDS電力・ガス(証券番号:1627)があります。
〈2023年2月28日の上位銘柄〉
東京瓦斯・中部電力・関西電力・大阪瓦斯・東京電力ホールディングス・九州電力・電源開発・東北電力・中国電力・東邦瓦斯・四国電力・レノバ・北陸電力・北海道電力・イーレックス・静岡ガス・沖縄電力・メタウォーターなど
日本の電力・ガス株に投資をするのであれば、電力・ガス株にまとめて分散投資ができるETF(NEXT FUNDS電力・ガス株)、もしくは電力・ガス株の個別株への投資になります。
【電力・ガス株とセクターローテーション】不況期に有利
電力・ガス株は、セクターローテーションだと「不況期」に有利なセクターとなります。
不況期では、企業成長が鈍化し、消費も抑えられるため経済が低迷していく局面です。
電力・ガス株は景気に左右されにくいセクターなので、不況期に活躍が期待できるセクターとなります。
【セクターローテーション投資の見極め】
セクターローテーション投資とは、景気のトレンドの移り変わりに合わせて、投資戦略を変えていく投資方法です!
セクターローテーションは時計回りに動いています(基本的に逆回転することはありません)。
景気後退期→不況期への移行は、景気後退期のセクターが下落トレンドを形成し、不況期のセクターが上昇トレンドを形成し始めた時です。見逃さないように要チェックしておきましょう。
日本株のセクターは大きく分けて17種類・小さく分けて33種類に分かれています。
日本株のセクターについてもっと詳しく知りたい方はこちらのリンクからどうぞ。
【電力・ガス株はディフェンシブセクター】
電力・ガス株はディフェンシブセクターと呼ばれています。
ディフェンシブセクターとは、業績が景気の影響を受けにくいセクターの総称です。
電力・ガス事業は「公共事業」に分類され、日常生活に無くてはならない業種です。
そのため電力・ガス株は、景気の良し悪しに左右されないため、景気が後退し株式市場全体が下落局面の時には有利になるセクターとなります。
【電力・ガス株は円高メリットセクター】
電力・ガス株は円高メリットセクターです。
円高メリットセクターは、輸入をメインに行っている企業にとってメリットとなります。
電力・ガス事業では、電力を作るための燃料をほとんど海外から輸入しています。
そのため電力・ガス事業は円高で利益が大きくなり、株価も上昇しやすくなる傾向にあります。
円高メリットセクターについて、もっと詳しく知りたい方はこちらのリンクからどうぞ。
【電力・ガス株とファンダメンタル】
電力・ガス株のファンダメンタルの特長は「高配当」と「割安」です。
電力・ガス株は、高配当目的の投資やバリュー株投資目的の投資家にとっておススメのセクターとなります。
【電力・ガス株は高配当株】配当利回りをチェック!
電力・ガス株は成熟企業が多く、高配当のことが多いため、長期での高配当株投資に向いています。
中部電力:配当利回り/3.60%
J-POWER:配当利回り/3.57%
東京ガス:配当利回り/2.53%
大阪ガス:配当利回り/2.49%
【電力・ガス株はバリュー株】PER・PBRをチェック!
電力・ガス株は成熟企業が多く、バリュー株(割安株)と分類されることが多いです。
バリュー株の目安は「PER:15以下,PBR:1以下」です。
東京電力:PER/-※・PBR/0.29倍
J-POWER:PER/6.1倍・PBR/0.45倍
東京ガス:PER/12.1倍・PBR/0.91倍
大阪ガス:PER/12.2倍・PBR/0.79倍
※PERは、その企業の利益に対して現在の株価が割安かどうかを測る指標のため、利益が赤字だとPERは算出することができません(-で表示される)。
【電力・ガス株と重要なトピック】
電力・ガスの需要と供給に関わるトピックが出ると電力・ガス株の株価は動きます。
日々のニュースから、電力・ガス株にとって良いトピックと悪いトピックを判別できるようになると、株式投資がより面白くなります!
【トピック①】燃料価格と電力・ガス株価
日本の電源構成(2018年度)は、※LNG火力:38.3%・石炭火力:31.6%・再生可能エネルギー:16.9%・石油火力:7.0%・原子力:6.2%であり、火力発電は全体の:76.9%と大部分を占めています。
※LNG:液化天然ガス
そして火力発電に使う燃料は、LNG:97.7%海外依存・石炭:99.5%海外依存・石油:99.7%海外依存と、ほぼ海外に依存している状態です。
【トピック②】季節の影響と電力・ガス株価
電気やガスの需要は季節によっても変わります。
電気もガスも需要が高くなる時期は「冬」です。
電気代で見てみると、電気代のピークは冬で、その他の時期は一定の平均額となっています。ガス代で見ると、ガス代のピークは冬で、夏に落ち込む傾向にあります。
ここで重要なことは、この傾向に当てはまらないトピックが出た時に、電力・ガス株の株価に影響することがあります。
【トピック③】原子力発電と電力株価
現在日本は「脱炭素社会」に向けて、火力発電への依存度を減らそうとしています。
2021年10月に決定した第6次エネルギー基本計画では、石油・石炭・LNG火力への依存度を2030年度までに半分近くに減らし、それを太陽光や洋上風力などの再生可能エネルギー及び原子力発電の増加で補うことを目標にしています。
原子力発電は大きなリスクを伴うため賛否の声がありますが、今後原子力発電を推進する方向性になりそうです。
【トピック④】電力会社の値上げと電力株価
電気を作るために必要な燃料価格が上がっても、販売する時の価格を上げれば問題ない!と思っていませんか?実は…電気料金の値上げには上限があるんです。
東京電力で例えると、東京電力は「一般家庭向け」「企業向け」に電気を売っています。企業向けの電気料金の値上げに関しては上限はありませんが、一般家庭向けの電気料金の値上げには上限があります。
もし一般家庭向けの電気料金の値上げが上限に達してしまったら、東京電力は電気を売った分だけ損してしまいます。
【まとめ】
電力・ガス株について解説してきました。
電力・ガス株以外にも日本株にはたくさんのセクターがあります。
他のセクターも「セクターローテーション」「景気」「為替」別に分かりやすくジャンル分けしていますので、ぜひご覧ください!
得意なセクターを見つけて株式投資を楽しみましょう!