この記事では、長期株式投資さんの著書「オートモードで月に18.5万円が入ってくる高配当株投資」を参考に、「高配当株投資で重要な分散投資の③ルール」と「長期株式投資さんが死ぬまで持ちたい17銘柄」をセクターローテーションで紹介していきます。
これから高配当株投資をする方の参考になれば幸いです。
高配当株投資では、長期投資が基本になります。そして長期投資では分散投資が重要になります。
分散投資でよく言われているのが「企業先の分散」「投資時期の分散」ですが、長期株式投資さんは「セクターの分散」にも着目しているため、私にとって本書はとても参考になる1冊でした。
本書を参考に、私なりにセクターローテーションを活用した日本株の高配当株投資についてまとめていきます。これから高配当株投資をする方の参考になれば幸いです。
【高配当株投資で重要な分散投資の③ルール】
高配当株投資は長期投資が基本です。長期投資をするなら分散投資が重要です。
分散投資をするメリットとしては、株価の変動リスクを抑えられることです。
株式投資を辞めてしまう原因の多くは、暴落による精神的ショックです。
そのため株価の変動リスクが抑えられれば、株価の変動(特に暴落)による精神的ショックは少なくなり、株式投資を長く続けることで利益の最大化を図ることができます。
高配当株投資を行うならば必ず分散投資を行いましょう!
分散の効いた高配当株ポートフォリオを作れるためには「投資企業先の分散」「投資時間の分散」「セクターの分散」の3つのルールを活用しましょう。
それでは、それぞれの分散方法を詳しく見ていきましょう!
【投資企業先の分散】
「卵は1つのかごに盛るな」という有名な株式相場の格言があります。
卵を盛るかごが一つ(集中投資)だとそのかごを落としたら大惨事になります。しかしかごを複数(分散投資)もっていれば、一つのかごを落としても被害を最小限に抑えられます。
つまり投資企業先の1社が暴落しても、他に複数の投資企業先を持っていれば、あなたの資産全体の減少は最小限になります。
株式相場ではいつ何時に暴落が訪れるかわかりません。いつ暴落が起きてもいいようにリスクに備えた分散投資をしておきましょう。
著名投資家のバフェット太郎氏によると、分散投資は20社以上だとリスク低減効果が希薄化するとのことでした。そのため「分散投資は20社前後がちょうどいい」ということになります。
【投資時期の分散】
長期投資をするならば、「ドルコスト平均法」に則った積立投資がおススメです。
ドルコスト平均法とは、価格が変動する金融商品へ「定期的に」「一定額を」「投資し続ける」投資手法です。
毎月の投資額は変えずに、株価が高い時は少なく買い、株価が安い時に多く買うことで平均購入単価を抑える効果があります。つまり暴落のリスクにとても強い投資方法となります。
金融庁の資料によると、ドルコスト平均法で20年積み立てた場合、元本割れはほぼなく、年率の収益は2~8%となっています。
ドルコスト平均法は株式投資において、唯一の必勝法と言っても過言ではない投資手法といえます。
【セクターの分散】
セクターローテーションとは、景気の動向に合わせて景気局面別に有利なセクター(業種)に投資対象を切り替えていく投資戦略です。
景気は回復期→好況期→後退期→不況期→回復期と循環していきます。株式投資では、景気の波に合わせて活躍するセクターが一定パターンみられます。
銘柄を複数所有していても同一のセクターであれば、景気に合わせて株価は同じ方向に動いてしまいます。
セクターローテーションを活用して分散投資をするのであれば、同じ景気局面の銘柄に集中投資するのではなく、各景気局面別で活躍する銘柄に分散投資をするのが良いでしょう。
また景気によって人気が高まり割高になるセクターがあれば、人気が下がり割安になっているセクターがあります。
セクターローテーションを活用して高配当株投資をするのであれば、優良だけど割安で放置されている銘柄を見つけるのに役に立ちます。
セクターローテーションを活用して分散の効いた高配当株投資をしていきましょう。
【長期株式投資さんが死ぬまで持ちたい17銘柄】
長期株式投資さんが死ぬまで持ちたい17銘柄をセクターローテーションに当てはめてみました。セクターローテーションに当てはめてみると、とてもバランス良く銘柄選定されていることがわかります。
あとはセクターローテーションを活用して、景気に合わせて割安に放置されている銘柄に投資していけるとGoodな高配当株投資ができそうですね!
長期株式投資さんの書籍では、17銘柄ごとに優良銘柄である理由を解説しています。
「なぜその銘柄が優良高配当銘柄なのか?」「その銘柄の購入タイミングはいつ頃なのか?」を具体的に解説しているので、これから高配当株投資を始める初心者~中級者の方には長期株式投資さんの書籍はぜひ読んでもらいたいです。
【長期投資に適した銘柄を見抜く12カ条】
本書の第3章では長期投資に適した銘柄を見抜く12カ条が記載されています。
優良な高配当株を自分で探して選びだすための重要な章です。私も目からウロコな情報がたくさん詰まっていた章だったので、高配当株投資家を目指すならば確実にチェックしておきたいところです。
12カ条もあってアルファベットも出てくると???となる人もいると思うので、簡単にまとめます。
高配当株投資の銘柄選びで重要なことは「安定」です。
高配当株投資を本格的に始めるならば「企業業績は安定しているか?」「配当は安定して出しているか?」等を上記12カ条を使って確認していくと優良な高配当銘柄かがわかります。
自分の大切な資産を運用していくならば、自信をもって保有できる銘柄に投資したいですもんね。
【高配当株投資をする時の心構え】
高配当株投資をする時の心構えを紹介していきます。
株式投資で資産を作るために重要なことは「続けること」です。
そして株式投資をやめてしまう大きな原因が「暴落相場」です。
ほとんどの人が、暴落相場で大きな含み損を抱えたことをきっかけに、株式市場から退場してしまいます。
そうならないためにも「株式投資で必ず遭遇するリスク」について知っておきましょう。
【株式市場は不安定】
株式市場では、さまざまな要因で株価が乱高下するため予測がとても難しいです。
私が株式投資を始めた頃は、買った株が予想外の下落に見舞われ、心を病むことが多々ありました。長期投資目的で買った株でも、含み損に耐え切れず、短期的に投げ売りしたことを今でも覚えています。
株式市場は日々変動するモノと割り切りましょう。長期投資目的であれば、その日の株価に一喜一憂せず、株式市場にのぞむ心構えが大切です。
【株式市場は必ず暴落時期がある】
株式市場は数年に1度暴落します。そして数十年に1度大暴落します。
暴落局面で大きな含み損を抱えると、株式投資を2度とやりたくないと匙を投げたくなります。その時に株式投資をやめてしまうのか?それとも資産を増やす絶好のチャンスにできるのか?があなたの人生の大きな分かれ道になるでしょう。
株式市場の暴落にふるい落とされないよう、ピンチをチャンスに変えられえる準備をしておきましょう。
参考までに暴落局面での日経平均の「暴落要因」「下落率」「下落期間」を掲載しておきます。
コロナショックは「下落率:32.2%」で「下落期間:1か月」
リーマンショックは「下落率:61.8%」で「下落期間:15カ月」
【株式投資に絶対はない】
どんなに優れたアナリストや投資家でも、間違いや失敗は必ずあります。そのためどんなに信頼している人でも、株式投資については妄信せずに参考程度にしておきましょう。
株式投資をしていく上で1番重要なことは、最終的な判断は自分で行うということです。
大きな含み損を人のせいにしてはいけません!自分の資産を他人任せにしてはいけません!
自分の資産は自分で責任をもって管理していきましょう。
【まとめ】
高配当株投資をするための「分散投資の方法」「優良な高配当銘柄の紹介」「優良な銘柄を見抜く方法」「高配当株投資をするための心構え」について解説してきました。
私はセクターローテーションを軸に株式投資をしていますが、今回紹介した長期株式投資さんの著書でも、セクターにしっかりスポットを当てていて、かつ目からウロコの情報ばかり記載されているので、とても有益な1冊でした。
この書籍は、高配当株投資をしている方の参考になること間違いなしです!
長期株式投資さんが2冊目の書籍を出版しました。その名も「半オートモードで月に23.5万円が入ってくる超配当株式投資」です。
こちらの書籍を参考に、高配当株投資で負けないための「負けない株式投資10カ条」と、死ぬまで持ちたい17銘柄の続編である「死ぬまで持ちたいかも29銘柄」を記載した記事を作成しました。
ぜひ、あなたの高配当株投資の参考にしてみて下さい!
簡単にファンダメンタル分析する方法が知りたい方は、こちらのリンクからどうぞ!