2024年の日本株式市場は、テクニカル面、金利面、為替面、企業業績面において非常に好条件が整っています。
この好材料は、海外投資家が大きな資金を投じ、日本株を大量に買い進めていることからも明らかです。
言い換えれば、今が日本株にとって絶好の投資機会であると言えるでしょう。
この記事では、なぜ日本株が注目され買われているのか?日本株投資のメリットに焦点を当ててご紹介します。
日本株への投資に興味がある方、必見の内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
【日本株に投資をするメリット7選】
今、海外投資家は日本株を買っています。
2013年アベノミクスの1年目で海外投資家は日本株を15兆円買い越していましたが、ここ10年間は売り優勢となっていました。
しかし2023年には、8月までに4.5兆円と大きく買い越しています。
ではなぜ今、海外投資家は日本株を買っているのか?日本株に投資するメリット7つを詳しく解説していきます。
【①テクニカル面|堅調な日経平均株価】
2023年12月末、日本株はバブル経済崩壊後(1990年3月)以来、33年ぶりの高値圏で推移しています。
テクニカル面では2023年5月に抵抗ラインであった3万円を突破し、現在は3万3000円付近の高値圏で推移しています。
日経平均株価は2023年の1年間で28%上昇しました。
これは世界でも有数の値上がり率です。
今、日本の株式市場は世界の中でも注目度の高い市場といえます。
【②金利面|金融緩和の持続表明】
株式投資をする上で、その国の金利動向はとても重要になります。
2023年4月より日本銀行のトップは変わり、黒田総裁から植田総裁となりました。
植田総裁も黒田総裁同様、金融緩和の持続を表明しています。
金利と株価はシーソーの関係にあるため。金融緩和で低金利政策が続くのであれば、株価は上昇しやすい環境となります。
金利面からみると、今後しばらくは日本株式市場にとって追い風となる投資環境になることが予測されます。
【③為替面|円安により3期連続の最高益】
日経平均株価指数の割合上位を占める企業は、輸出で利益を上げている円安メリット企業が多いです。
つまり日経平均株価は円安で株価が上がりやすい傾向にあります。
ドル円(USD/JPY)をみると2021年は110円でしたが、2023年には151円と強烈な円安旋風がおこりました。
SMBC日興証券の集計によると、2023年9月の中間決算発表で企業の純利益は3期続けて過去最高となる見通しとなっています。
円安を背景とした、値上げの浸透やインバウンドの回復などにより、日本企業とって稼ぎやすい環境となっています。
今後は稼いだ利益を企業成長につなげ、価値ある企業にしていけるかが大きな課題となっています。
【④企業業績面|PBRを上げる取り組み】
2023年6月末時点で日本の上場企業の約半数がPBR:1倍を割りこんでいます。PBRが1倍以下ということは、企業の純資産に対して株価が割安であることを示しています。
つまり日本の上場企業の半分は「魅力がない・人気が無い」ということです。
そこで東京証券取引所は2023年3月、全ての上場企業(特にPBR:1倍割れの上場企業)にたいして改善策の要請をしました。つまり「PBRを上げろ!」と要請しました。
PBRを上げるためには、「企業の魅力や人気を高めて株価を押し上げる」か「増配や自社株買いでの株主還元にて純資産を減らす」必要があります。
この要請を受けて、2023年1月から6月上旬までに発表された上場企業の中期経営計画の中では、PBRに言及した企業が昨年1年間の4.6倍に達しています。このことから、企業の意識改革が進んでいることがわかります。
今後も「利益率の改善」「企業成長につながる取り組み」「増配」「自社株買い」などが積極的に行われれば、日本株式市場の魅力や人気は高まっていくでしょう。
直近の良いニュースとしては、2023年6月9日の日本経済新聞の記事で「2024年3月期企業の予想配当額は合計15.2兆円と、3年連続で最高記録の更新を見込む」と報じられています。
【⑤景気面|インバウンドによる景気の回復】
日本の景気が良くなると、企業の業績が良くなり、日本株式市場も良い環境となります。
今日本の景気が回復している要因の一つとして、インバウンド(消費拡大)による影響があげられます。
日本では2023年5月に新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが2類から5類へ引き下げられて以降、外国人観光客を積極的に受け入れています。
2023年6月までの半年間で外国人観光客は1071万人。新型コロナウイルス流行前の2019年には3188万人だったことを考えると、まだまだ伸びしろはあります。
また日本政府の方針としても、2030年には外国人観光客を6000万人にするという目標をかかげています。
国を挙げて観光立国を目指しているので、これからもインバウンドによる景気回復は続くことが期待されています。
【⑥景気面|長引くデフレからの脱却】
日本はここ30年間デフレに苦しんでいましたが、とうとうインフレに向かっています。
現在の緩やかなインフレは、企業による投資の増加,賃金上昇,それに伴う消費支出の増大が持続する局面に入ってきていることを期待させます。
ただ今回のインフレは、円安による輸入物価の高騰や戦争に伴う物資供給不足によっておこるコストプッシュ型の悪いインフレである面もあります。
すべてが景気の好循環によるインフレではないため、大手を振って喜べるインフレではありません。
それでも30年間のデフレ環境から脱却するための大きな変革であることは間違いありません。
デフレが終焉しインフレが定着しつつある日本では、カネからモノ(銀行預金から株式)への投資が積極的になりつつあります。
【⑦その他|バフェット効果】
日本の株式市場には「バフェット効果」と呼ばれる現象があります。
バフェット効果とは、著名投資家であるウォーレンバフェット氏が日本で何らかのアクションを起こしたあと、数カ月は全体相場が上昇する現象です。
バフェット氏は2020年に日本の5大商社株(三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・丸紅・住友商事)に投資し、2023年4月には追加投資しています。
米投資メディアが「バフェット氏が日本に追加投資。他の投資家も続け!」と相次いで報道していることから、日本株式市場に注目が集まっているのは間違いなさそうです。
今後バフェット氏が日本株の保有比率や保有銘柄の種類を増やしていくかに注目していきましょう。
【日本株版セクターローテーションは今どこ?】2024年2月最新版!
株式市場では、景気と金利の動向に合わせて、各局面で高いパフォーマンスを発揮するセクターがあります。
株式市場のセクター循環を利用して投資していく手法をセクターローテーション投資と言います。
景気が動く時、金利が動く時は、セクターローテーションの節目になります。
今回の記事である【日本株に投資するメリット7選】から推測すると、2024年は日本の景気は回復と成長を続け、金利は低い状態が続くと予測しています。
詳しくは【日本株セクターローテーションは今どこ?】2024年2月最新版!を参照ください。
日本株版セクターローテーションを活用して頂き、高いパフォーマンスが期待できるところで勝負していきましょう。
【まとめ】
この記事では、日本株に投資するメリット7選について解説してきました。
2024年の日本株式市場は、テクニカル面・金利面・為替面・企業業績面で非常に好条件な投資環境といえます。
魚釣りをするなら、釣れる場所で釣らないと面白くありません。
株式投資も同様に、儲かる場所で株式投資をやらないと面白くありません。
2024年が皆さんにとって日本株投資が面白くなる年になることを私は願っています。
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