【日本のゴム製品株の特徴について解説】ゴム製品株の今後の見通しとセクターローテーション投資

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セクターローテーション投資
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趣味で株式投資をしているtorkeyです。

得意なセクターを見つけようシリーズ!

今回は【ゴム製品株】です。

セクターごとの特徴を知ることで、株の取引を有利に行うことができます。

今回は【ゴム製品株の特徴と今後】について解説していきます!

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【日本のゴム製品株の特徴まとめ】

日本のゴム製品株の特徴についてまとめました。

ゴム製品株の主な特徴
  • 景気好況期に有利
  • 景気敏感セクター
  • 円安メリットセクター
  • 天然ゴム価格と石油価格をチェック
  • 自動車産業からの影響大きい
  • 新興国で展開しているゴム産業は強い
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私たちの身近な「ゴム」についての知識を深めていき、ゴム製品株への投資を楽しんでいきましょう。

【ゴム製品株の日本株ETFと個別株】NEXT FUNDS自動車・輸送機

日本のゴム製品株ETFならばNEXT FUNDS自動車・輸送機(証券番号:1622)があります。

NEXT FUNDS自動車・輸送機の内訳

〈2023年4月28日の上位銘柄〉

トヨタ自動車・本田技研工業・ブリヂストン・デンソー・スズキ・シマノ・日産自動車・SUBARU・豊田自動織機・ヤマハ発動機・いすゞ自動車・マツダ・アイシン・川崎重工業・三菱自動車工業・横浜ゴム・住友ゴム工業・TOYO TIREなど

ゴム製品株に投資をするのであれば、ゴム製品株にまとめて分散投資ができるETF(NEXT FUNDS自動車・輸送機)、もしくはゴム製品株の個別株投資になります。

【ゴム製品株とセクターローテーション】

日本株版セクターローテーション

ゴム製品株は、セクターローテーションだと「景気好況期」に有利なセクターとなります。

景気好況期では、企業成長が促され、景気も活発になることから、経済活動か好調になる局面です。

ゴム製品株は、景気が良くなりゴム製品消費が盛んになる時に活躍が期待できるセクターです。

【セクターローテーション投資の見極め】

セクターローテーション投資とは、景気のトレンドの移り変わりに合わせて、投資戦略を変えていく投資方法です!

セクターローテーションは時計回りに動いています(基本的に逆回転することはありません)。

景気回復期→景気好況期への移行は、景気回復期のセクターが下落トレンドを形成し、景気好況期のセクターが上昇トレンドを形成し始めた時です。見逃さないように要チェックしておきましょう。

日本株のセクターは大きく分けて17種類・小さく分けて33種類に分かれています。

日本株のセクターについてもっと詳しく知りたい方はこちらのリンクからどうぞ。

【ゴム製品株は景気敏感セクター】

ゴム製品株は景気敏感セクターと呼ばれています。

※景気循環株・シクリカル銘柄とも呼ばれています。

景気敏感セクターとは、「景気・金利」の動向によって業績や株価が大きく変動するセクターの総称です。

景気が良くなり消費が盛んになればゴム製品業の業績は上がります。逆に景気が落ち込み消費が落ち込めば、ゴム製品業の業績は下がります。

【ゴム製品株は円安メリットセクター】

ゴム製品の大きな輸出先である自動車産業は、代表的な円安メリットセクターです。

つまりゴム製品産業も円安メリットセクターです。

円安になると輸出産業をメインに行っている企業に有利になります。

原料であるゴムを安く仕入れ、日本国内で加工し、海外に輸出している企業ほど、円安の恩恵を大きく受けることができます。

円安について詳しく知りたい方は、こちらのリンクからどうぞ。

【ゴムについて解説|天然ゴムと合成ゴム】

ゴム製品に使用されるゴムは、大きく分けて「天然ゴム」と「合成ゴム」に分かれています。

ゴム製品株についての知識を深めるために、「ゴム」について原料・特徴・価格について解説していきます。

【天然ゴムについて解説|原料・特徴・価格】

天然ゴムとは、ゴムの木から出る樹液を原料として加工された製品です。

天然ゴムは国内では生産されないので、100%を海外からの輸入に依存しています。

輸入先は東南アジアが主であり、インドネシアが7割、タイが3割弱、残りがベトナムとなっています。

天然ゴムの特性

機械的強度(引裂き強さ、反発弾性、圧縮永久歪、耐屈曲磨耗性など)に優れている

耐熱性・耐油性・耐候性が乏しいため劣化しやすい

天然ゴムは価格変動が大きく、世界の需給環境に価格が左右されます。

天然ゴム価格をチャートでみるなら、こちらのサイトへどうぞ。

【合成ゴムについて解説|原料・特徴・価格】

合成ゴムとは、原油を原料として加工された製品です。

合成ゴムは人工的に合成された製品のため、天然ゴムよりも品質、性能が安定しており、種類とその性能も様々です。

合成ゴムの特性

機械的強度は天然ゴムには及ばないものの、耐熱性・耐油性・耐候性を備えているため劣化しにくい。

合成ゴムの価格変動は比較的小さくなっていますが、主な原材料であるナフサ(石油)の価格変動によって収益が変動します。

石油価格をチャートでみるなら、こちらのサイトからどうぞ。

【ゴム業界の最大の取引先は自動車業界】

ゴム業界の最大の取引先は自動車業界です。

タイヤや防振ゴム製品(エンジンマウントなど)、各種ホース類、ゴムブッシュなどにはゴムが活用されています。

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ゴム業界の市場は自動車業界の市場動向に大きく左右されます。

【日本のゴム業界のビジネスモデル|タイヤ業界を例に紹介】

日本のゴム業界全体では「タイヤ」が約5割を占め、その他は工業用ゴム(自動車部品・家庭用ゴム・工場のベルトコンベアなど)や建築資材用ゴムとなっています。

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ゴム業界の最大の取引先は自動車業界(タイヤ・自動車部品)です。

ゴム業界の顧客は、自動車メーカーやディーラーとなっているため、タイヤ事業・自動車部品事業の販売量は、自動車業界の生産動向に大きな影響を受けます。

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日本のゴム製品株へ投資をするのであれば、日本の新車自動車の販売台数にも着目しておきましょう。

【日本のゴム製品株を紹介|タイヤ企業と自動車部品企業】

ゴム業界で大きな割合を占める、タイヤ企業と自動車部品企業を見ていきましょう。

【日本のタイヤ企業の参考銘柄】
  • 〈5108|ブリヂストン〉タイヤの世界大手。海外で生産拠点拡張。新興国に注力
  • 〈5101|横浜ゴム〉タイヤ大手。工業資材・航空部品・ゴルフ用品も展開
  • 〈5110|住友ゴム〉タイヤ大手。ゴルフなどのスポーツ用品
  • 〈5105|東洋ゴム〉タイヤ大手。海外展開本格化
【日本の自動車部品企業の参考銘柄】
  • 〈5192|三ツ星ベルト〉自動車用Vベルトに強み。電動ベルト大手
  • 〈5184|ニチリン〉自動車用ホース大手。二輪車用油圧ブレーキホースで高シェア
  • 〈5161|西川ゴム〉自動車用ドアシールで首位。国内自動車全メーカーに納入
  • 〈5191|住友理工〉自動車用防振ゴム世界大手
  • 〈5185|フコク〉ワイパーで圧倒的シェア。工業用ゴム製品大手

これらのゴム製品企業の中で断トツの時価測額を誇っているのがブリヂストンです。

ブリヂストンは2023年5月17日で時価総額が4兆253億円。世界のゴム製品株の中でもトップクラスとなっています。

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日本のゴム製品株と言ったら「ブリヂストン」と覚えておきましょう!

【ゴム製品業界の今後|日本と海外の今後を解説】

今後のゴム業界の動向を知っていれば、長期保有した方がより銘柄の参考になります。

日本と海外のゴム業界の今後について、知っていきましょう。

【日本のゴム製品業界の今後について】

nippon.comより引用

正直…日本国内のゴム製品の市場は頭打ち状態となっています。日本では少子高齢化が進み、様々なマーケットが縮小しています。また若者の自動車離れが深刻化しているため、ゴム業界の最大の取引先である自動車業界も生産台数が鈍化しています。

つまり日本国内におけるタイヤや工業用ゴム製品の需要の拡大は期待できない状態となっています。

【海外のゴム製品業界の今後について】

電波新聞より引用

世界をみると、アジアを中心とする新興国では、経済発展に伴い自動車が普及しています。

そのため世界でみると、今後もタイヤの需要は増加することが見込まれています。

ゴム製品業界の今後の成長性

〈Prtimes〉

世界の合成ゴム市場規模は、2023-2035 年の予測期間中に約7% の CAGR(年平均成長率)で成長することにより、2035 年末までに 約470 億米ドルに達すると推定されている。

〈NEWSCAST〉

世界の産業用ゴム市場は、2018年から2027年の間に約4.8%のCAGR(年平均成長率)で成長すると予想されている。2027年までに450億米ドルの市場規模に達すると予想されている。

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新興国を中心にグローバルに展開している企業ほど、今後伸びしろが大きいということですね。

【ゴム製品株に重要なトピック】

ゴム製品株は自動車産業から大きく影響されています。

そのためゴム製品株をみる時は、自動車産業に関するトピックに注目していきましょう。

【トピック①|世界の自動車新車販売数をチェック】

レスポンスより引用

ゴム業界の最大の取引先は自動車業界です。

世界自動車新車販売台数は順調に伸びていくことが予測されています。

また電気自動車の割合は、2030年ごろには世界自動車新車販売台数の過半数を占めると予測されています。

中国・米国・欧州といった自動車新車販売台数の大きなマーケットでは、2030年に向けてガソリン車から電気自動車へのシフトが行われていきます。

ゴム製品株へ投資を検討している方であれば、世界の自動車新車販売台数はチェックしておきましょう。

【トピック②|電気自動車になることでのデメリット】

ガソリン車から電気自動車にシフトすることでのゴム業界のデメリットについて解説します。

ガソリン車で活用されていた燃料系ホースや自動車用防振ゴムは電気自動車では不要になります。

つまり電気自動車への移行は、ゴム製品株の中でもガソリン車にのみ使用する部品を製造している企業にとってはデメリットになります。

【まとめ】

ゴム製品株の特徴について解説してきました。

ゴム製品株の主な特徴
  • 景気好況期に有利
  • 景気敏感セクター
  • 円安メリットセクター
  • 天然ゴム価格と石油価格をチェック
  • 自動車産業からの影響大きい
  • 新興国で展開しているゴム産業は強い

ゴム製品株以外にも日本株にはたくさんのセクターがあります。

他のセクターも「セクターローテーション」「景気」「為替」別に分かりやすくジャンル分けしましたので、ぜひ株式投資の参考にしてみて下さい!

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【筆者紹介】
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♦趣味「株式投資・ブログ」
♦資産運用「積立NISA」
♦本業「リハビリの先生」
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♦投資の肝「sector-rotation」

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