趣味で株式投資をしているtorkeyです。
得意なセクターを見つけようシリーズ!
今回は【日本の鉄鋼株】です。
セクターごとの特徴を知ることで、株の取引を有利に行うことができます。
今回は【日本の鉄鋼株の特徴】について解説していきます!
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【日本の鉄鋼株の特徴まとめ】
日本の鉄鋼株の特徴についてまとめました。
脱炭素化に向けた技術革新で世界をリードできれば、日本の鉄鋼株の魅力は跳ね上がります。
そうなることに期待しています!
【鉄鋼株の日本株ETFと個別株】NEXT FUNDS鉄鋼・非鉄
鉄鋼株とは、粗鋼や電炉などの生産・販売を主な業務としている銘柄の総称です。
日本の鉄鋼ETFならばNEXT FUNDS鉄鋼・非鉄(証券番号:1623)があります。
〈2023年2月28日の上位銘柄〉
日本製鉄・住友金属鉱山・住友電気工業・JFEホールディングス・神戸製鋼所・三菱マテリアル・フジクラ・DOWAホールディングス・三井金属鉱業・大和工業・丸一鋼管・アサヒホールディングス・古河電気工業・大同特殊鋼・東京製鐵・日本軽金属ホールディングス・大阪チタニウムテクノロジーズ・UACJなど
【押さえておきたい鉄鋼企業の個別株】
鉄鋼株に投資をするのであれば、鉄鋼・非鉄株にまとめて分散投資ができるETF(NEXT FUNDS鉄鋼・非鉄)、もしくは鉄鋼株の個別株投資になります。
【鉄鋼株とセクターローテーション】
鉄鋼株は、セクターローテーションだと「景気好況期」に有利なセクターとなります。
景気好況期では、消費が活発になることから経済活動か好調になる局面です。
鉄は多くの製品に使われているため、景気が良くなり商品の需要が高まれば、鉄鋼業の利益は大きくなります。
【セクターローテーション投資の見極め】
セクターローテーション投資とは、景気のトレンドの移り変わりに合わせて、投資戦略を変えていく投資方法です!
セクターローテーションは時計回りに動いています(基本的に逆回転することはありません)。
景気回復期→景気好況期への移行は、景気回復期のセクターが下落トレンドを形成し、景気好況期のセクターが上昇トレンドを形成し始めた時です。見逃さないように要チェックしておきましょう。
日本株のセクターは大きく分けて17種類・小さく分けて33種類に分かれています。
日本株のセクターについてもっと詳しく知りたい方はこちらのリンクからどうぞ。
【鉄鋼株は景気敏感セクター】
鉄鋼株は景気敏感セクター※と呼ばれています。
※景気循環株・シクリカル銘柄とも呼ばれています。
景気敏感セクターとは、「景気・金利」の動向によって業績や株価が大きく変動するセクターの総称です。
景気が上向くほど、鉄を多く使う自動車産業や建設関連の事業が活発になるため、鉄鋼の需要が大きくなります。
【鉄鋼株は円安メリットセクター】
鉄鉱株は円安メリットセクターです。
円安メリットセクターは、輸出をメインに行っている企業にとってメリットとなります。
日本の鉄鋼産業は、国内で生産した鋼材の多くを輸出し、顧客も自動車・造船・機械などの輸出産業が中心のため、円安局面では恩恵を受けやすくなります。
【注意】
急激な円安では、原材料(鉄鉱石,石炭など)の輸入コストが大きくなるため、利益ができくい状態になってしまいます。
【鉄は私たちにとって一番身近な金属です】
「鉄」は私たちにとって一番身近な金属です。
鉄鋼製品は、ビルや橋等のインフラ・工場や船舶等の産業関連設備・自動車や家電製品等の耐久消費財など幅広く様々なものに使用されています。
日本国内でNo.1・世界でNo.4のシェアを誇る日本製鉄(2021年)の鉄鋼需要では、土木建設分野が4割・自動車分野が3割を占めています。
【鉄鉱の世界市場:粗鋼生産量】
2021年時点では、世界全体における粗鋼生産量の半分以上を中国が占めています。
2位がインド・3位が日本となっています。
【世界の鉄鋼産業は成長が見込まれる】
世界の鉄鋼需要は、インドも含めたアジア地域を中心に今後とも確実な成長が見込まれます。
これから経済成長が期待できる国では、インフラ設備の建設需要も旺盛です。そのため世界で見ると、鉄鋼の需要は今後も伸びていくことが予測されます。
また世界各国では「脱炭素化」を目標にSDGsを目指しています。
製鉄事業は多くのCO2を排出するため、新たな技術革新を必要としています。
【日本の鉄鋼産業は低迷が見込まれている】
世界では今後も鉄鋼需要が拡大していくことが予測されています。
しかし日本の鉄鋼産業は…正直厳しい状況です。
粗鋼生産量で国内首位である日本製鉄でさえ「国内生産規模を維持することが困難である」と言っています。
日本の鉄鋼産業に対する逆風は、今後も続くことが予想されます。
【鉄鋼産業をさらに詳しく:①高炉と電気炉について】
製鉄は主に「高炉」と「電気炉」で行われます。
世界の粗鋼生産量(2020年)をみると「高炉:74%」「電気炉:26%」となっています。
日本の粗鋼生産量(2019年)をみると「高炉:76%」「電気炉:24%」となっています。
【高炉での製鉄|参考銘柄を紹介】
高炉とは製鉄所の主要な設備です。鉄鉱石を熱処理して、鉄を取り出すための炉です。鉄溶鉱炉(てつようこうろ)と呼ばれることもあります(WIKIより引用)。
高炉製鉄の参考銘柄を紹介します。
【電気炉での製鉄|参考銘柄を紹介】
電気炉とは、電気を利用して加熱処理を行う炉の総称です。
電気炉製鉄の参考銘柄を紹介します。
【鉄鋼産業をさらに詳しく:②CO2削減に向けた取り組み】
鉄鋼業のCO2排出量は、日本全体の約15%を占めます。これは製造業の中で最も多い量です。
そのため日本製鉄では、CO2削減に向けた取り組みとして多額の資金を投資しています。
脱炭素化・カーボンニュートラル・SDGsに各国が多額の資金を投入しています。
そして世界全体でみると、鉄鋼は今後も需要が拡大していく分野です。
もし脱炭素化+製鉄の分野で世界をリードできれば、日本製鉄の価値は一気に跳ね上がりますね!
【鉄鋼株と重要なトピック】
鉄鋼株は「景気」に関わるトピックが出ると株価が動きます。
日々のニュースから、鉄鋼株にとって良いトピックと悪いトピックを判別できるようになると、株式投資がより面白くなります!
【トピック①】鉄鉱石の価格に注目
鉄鉱石は高炉で鉄鋼を作るための原料です。
鉄鉱製の価格上昇は、鉄鉱石を産出している川上産業にはメリットですが、鉄を素材とした製品を販売している川下産業にはデメリットとなります。
鉄鉱石の価格の推移は「GD Freak!」で確認することができます。
【トピック②】石炭の価格に注目
石炭は高炉で鉄鋼を作るための原料です。
石炭の価格上昇は、石炭を産出している川上産業にはメリットですが、鉄を素材とした製品を販売している川下産業にはデメリットとなります。
石炭の価格の推移は「GD Freak!」で確認することができます。
【トピック③】電気料金の価格に注目
電気炉で生産される鋼材価格に占める電気料金のコストは「6%~10%」と言われています。
電気料金の上昇は、電気炉主体の企業にとってはマイナスの要因になります。
電気料金の価格の推移は「GD Freak!」で確認することができます。
【トピック④】大型インフラ政策に注目
鉄鋼は土木建設関連事業で多く使われています。
そのため大きなインフラ設備を行う時には、大量の鉄鋼が必要になります。
大型インフラ政策案の可決は鉄鋼産業にプラスとなります。
【トピック⑤】中国とインドの鋼材需要(景気の動向)に着目
現在鋼材生産量が大きな中国の鋼材需要(景気の動向)は着目しておきましょう。
また今後鋼材需要が大きく伸びることが予測されているインドの景気動向にも着目していきましょう!
新興国の経済成長は、鋼材関連銘柄にはプラスとなります。
【まとめ】
鉄鋼株について解説してきました。
鉄鋼株以外にも日本株にはたくさんのセクターがあります。
他のセクターも「セクターローテーション」「景気」「為替」別に分かりやすくジャンル分けしましたので、ぜひ株式投資の参考にしてみて下さい!
得意なセクターを見つけて株式投資を楽しみましょう!