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趣味で株式投資をしているtorkeyです。
今回は日本株セクターのジャンル分けです!
この記事では、これから日本株投資を始める方にとって役立つ、日本株セクターのジャンル分けについて解説していきます。
この記事を読めば、「セクターごとに活躍する条件」がわかるようになります!
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興味のあるセクターや得意なセクターを見つければ、株式投資がより楽しくなりますよ!
【日本株セクターを3種にジャンル分け】
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日本株を「セクターローテーション分類」「景気分類」「為替分類」の3種に分けると、今有利なセクターを発見できたり、今後有利になるセクターを発見しやすくなります。
好きなセクターや得意なセクターを見つけて、株式投資を有利にすすめていきましょう!
【日本株版のセクターローテーション分類】
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セクターローテーションとは、景気の動向に合わせて景気局面別に有利な業種(セクター)が切り替わっていくサイクルのことです。
景気と金利の動きにより、日本株を「景気回復期」「景気好況期」「景気後退期」「不況期」にジャンル分けします。
現在(2023年)の日本は「景気は弱く、金利は低い状態=不況期」を10年以上続けているため、景気は悪い状態で停滞しています。
そのため日本株は、海外の景気と金利の動きに影響される傾向にあります。
特に世界で一番大きな株式市場である米国の景気動向は、日本株への影響も大きいため要チェックしておきましょう。
日本株セクターローテーション|景気回復期に有利なセクター
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景気回復期では、中央銀行の後押しにより不況期から立ち直っていく局面です。
景気回復期では、設備投資に積極的なグロース株・企業や個人に融資して利益を得る銀行株の株価が上がりやすい局面です。
日本株セクターローテーション|景気好況期に有利なセクター
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景気好況期では、企業成長が促され景気も活発になることから、経済活動か好調になる局面です。
景気好況期では、好業績を出している企業・新規上場した株(IPO株)の株価が上がりやすい局面です。
日本株セクターローテーション|景気後退期に有利なセクター
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景気後退期では、過熱し過ぎた景気に中央銀行がブレーキをかけている局面です。
景気後退期では、少しの逆風でも動じない財務体質の強固な成熟企業・エネルギー関連株の株価が上がりやすい局面です。
日本株セクターローテーション|不況期に有利なセクター
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不況期では、企業成長が鈍化し消費も抑えられるため、経済が低迷していく局面です。
不況期では、景気の影響を受けにくいディフェンシブセクターが人気となる局面です。
【日本株の景気分類】
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景気の動きにより日本株は「景気敏感セクター」「ディフェンシブセクター」にジャンル分けすることができます。
日本株を景気分類する時に重要なことは「日本株は日本の景気だけでなく、海外の景気に左右されることが多い」ということです。
特に世界の金融の中心である米国の景気に影響されやすいです。
景気の動きを参考に日本株を取引きする時は、海外の景気にも注目していきましょう。
日本株の景気分類|景気敏感セクター
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景気敏感セクターは景気循環株・シクリカル銘柄とも呼ばれています。
景気敏感セクターとは、景気の動向によって業績や株価が大きく変動することが特徴です。
日本株の場合、海外の景気に左右されることが多いです。
景気敏感セクターは株価の動きが大きいため、キャピタルゲイン(売買益)による短期的な利益を目的に株式投資をする人と相性が良いです。
景気敏感セクターは、お店を作る(銀行・不動産)→商品の製造(素材・加工)→販売(卸売)までのサプライチェーン(供給網)に関わる業種と覚えておくと良いでしょう。
日本株の景気分類|ディフェンシブセクター
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ディフェンシブセクターは、業績が景気の影響を受けにくいセクターです。
成熟した大企業が多いため、配当利回りは高いことが特徴です。
ディフェンシブセクターは、株価の変動が少なく配当金が高いため、長期での高配当株投資を目的にする人と相性が良いです。
ディフェンシブセクターは、生活必需品(食品,医薬品),公共事業(電気・ガス),インフラ系(道路整備・鉄道・通信)など生活に無くてはならない業種と覚えておきましょう。
【日本株の為替分類】
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為替の動きにより日本株は「円安メリットセクター」「円高メリットセクター」にジャンル分けすることができます。
日本株を為替分類する時に重要なことが「輸出をメインにしている日本企業」なのか「輸入をメインにしている日本企業」なのかです。
輸出先,輸入先の国の通貨に対して、日本円の価値が安いか高いかで日本企業の利益は大きく変わります。
為替の動きを参考に日本株を取引する時は、日本企業が取引している相手国の貨幣の価値と日本の貨幣の価値に注目する必要があります。
日本株の為替分類|円安メリットセクター
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円安は、輸出をメインに行っている企業にとってメリットとなります。
輸出先が米国の場合は「ドル/円」の変動に着目しましょう!
円安では、日本で作ったものを海外で高く売ることができるので、輸出メインの企業の利益は大きくなります。
企業の利益が大きくなれば、それだけ企業の価値も上がり株価も上がるということです。
円安メリット株について、もっと詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!
日本株の為替分類|円高メリットセクター
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円高は、輸入をメインに行っている企業にとってメリットとなります。
輸入先の国の通貨の価値と日本円の価値の変動に注目しましょう。
円高では、いつもより安く仕入れて国内で販売できるので、輸入メインの企業の利益は大きくなります。
企業の利益が大きくなれば、それだけ企業の価値も上がり株価も上がるということです。
円高メリット株について、もっと詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!
【得意なセクターを見つけようシリーズ】
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得意なセクターを見つけようシリーズ!
株式投資に役立つセクター別の特徴をまとめてみました。詳しくは各リンクからどうぞ!
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もしどのセクターから学ぶか迷ったら、私は「エネルギー資源」のセクターをおススメします。
エネルギー資源セクターは、景気や経済,他のセクターとの関わりが多いため、株式市場全体を学ぶのに丁度よいセクターだからです!
【日本株投資をするなら海外の景気にも目を向けよう!】
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日本株の景気はここ10年間「不況+低金利」状態と停滞が続いています。
しかし海外の景気は、好景気と不況の景気循環がしっかり行われています。
そのため日本株は相対的に、海外の景気の影響を受けて株価が動く傾向にあります。
日本株投資をするのであれば、海外の景気サイクルを要チェックする必要があるということです!
【米国株3指数・景気・金利は要チェック】
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日本株投資をメインに行う方でも、米国株の3指数は要チェックしておきましょう!
米国は世界の金融の中心です。現在最も大きな株式市場である米国株の指数「S&P500」「NYダウ」「ナスダック」は日本株にも大きな影響を与えます。
また世界の株価に影響を与える、米国の金利も要チェックしておきましょう。
特に米国の長期金利である「10年債利回り」は、株価と逆相関(反対に動く)するため、金利の動向は投資家にとってとても重要な指標になります。
【米国株のセクターローテーションは要チェック】
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日本の景気と金利は、ここ10年停滞しています。
そのため日本株は、相対的に米国の景気や金利の影響を大きく受けます。
「米国株のセクターローテーション」は、日本株のセクターにも大きく影響するので、日本株投資メインの方でも要チェックしておきましょう。
【AD Lineで株式市場の勢いを要チェック】
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米国株市場の勢いをみるなら「AD Line」を見ましょう!
AD Lineを見ることで米国株の勢い,米国株式市場全体の下落の兆候を見抜くことができます。
景気や金利の指標だけでなく、市場参加者(投資家)の心理にも目を向けられるとより株式投資が面白くなります。
【セクター投資を活用したポートフォリオの作り方!】
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セクター投資を活用することで、積極的にキャピタルゲイン(売買益)を狙っていくポートフォリオや安定的にインカムゲイン(配当金)を狙っていくポートフォリオを作れるようになります。
みなさんご存じの有名な投資家である「ピーターリンチ氏」と「バフェット太郎氏」の投資方法を参考に「攻めの分散投資術」と「守りの分散投資術」を紹介します!
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これからポートフォリオを作ろうとしている方の参考になれば幸いです!
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【まとめ】
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日本株へのセクター投資をするのであれば、海外の景気・経済にも目を向ける必要があります。
特に世界の金融の中心であり、世界で一番大きな株式市場がある米国の指数・景気・金利は、日本株にも大きく影響します。
日本株への投資は、世界に目を向けることで有利なセクターをいち早く見つけることができるということです。
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視野は広く!
分かっちゃいるけど難しい!
でもわかってくるとメチャクチャ面白い!
世界中の人が何百年も株式投資を続けている理由がよくわかります!